211011-1 有紅 (赤花大輪) SOLD OUT ありがとうございました
 
命名登録:平成13年 土佐愛蘭会(1081号)
高知県宿毛市橋上町楠山、払越の産。
かつて「せいぜい黄緑色の葉に不明瞭な紺覆輪をかける程度である」3流の葉芸としか認識されていなかったこの品種。 未開花だった頃の花の予測 (スタンダードなハライゴシの赤花で、黄葉の要素がある分、ちょっとだけ花色が良いだろう!) を遥かに突き抜けていきました。
平肩咲きの大輪、純度の高い赤花です。 茶色を帯びた花色が多いハライゴシ系統にあって、ダントツで冴えた発色を見せます。上質な小葉はこの花を引き立てるものです。
ある程度普及し、珍しくはなくなりましたが、花全体のレベルの高さは絶対的で、目利きの愛好家の皆さんが口を揃える「ハライゴシの最良品種」なる称賛すら、順当な評価に思えます。

「花の見本」について、世間には、素晴らしい開花例が多数あるにも関わらず、何故だかウチにはこれしかないので、〈有紅〉の良さが出ていない写真を使い続けています。 なんて言ったら「写真集を編集した方に怒られますよね」予め謝罪します。「ごめんなさい!」

入手時、根の悪かった株を、ちゃんとした商品になるまで育て直しました。そのときの名残で一番古い部分にはごく短い根が2本しかありません。ということで、最バックは条数に含まれず、 見た目は6条立でも、実際は今成長している葉が仕上がったときに5条立が完成する。と、受け取ってください。小葉の品種なので、このサイズでしたら中成木株といえるでしょう。がっちりと引き締まった健康な作です。
2つある今年の芽が作を落とし気味なのは、この1年間に根をたくさん出したことで、その分の力を持っていかれたからではないでしょうか。

※プラ寒蘭鉢5.0号植込み