命名登録:昭和41年 土佐愛蘭会(322号)
高知県幡多郡十和村十川(現四万十町)の産。
登録上は紫黒花として紹介されていた赤花の大輪。花間と子房の振り分けは理想的です。副弁の角度は平肩咲くらいに上がっています。外弁が抱えるところと、抑えの利かない内弁が弱点なのでしょう。舌は無点系で形状も優れています。
〈雨情〉は矯正すると何ランクも大化けするので、どう評価していいのかわかりません。過剰なほど花弁に矯正を施す人にとっては、展示会での大きな戦力になるようです。
「花の見本」は花弁に手を加えていない状態、古い写真集からのものです。素のままで見栄えは良くありませんが、信用できる資料といえるでしょう。
5条立(4条立相当)の中成木株を載せました。
※殺菌剤でシールドしたことにより、葉が白く汚れています。
※プラ春蘭鉢5.5号植込み
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