命名登録:昭和49年 日向寒蘭連合会(163号)
宮崎県東臼杵郡東郷町観世谷(現日向市)の産。 全国的にも知名度が高い、素心系大輪の名花。内弁に色線が入ることで準素心に分類されます。
写真集などに載っている画像を見ると、花弁に手を加えて、真一文字型に矯正している事もしばしばです。それでも、ナチュラルな「一文字に近い三角咲き」の〈司の華〉は味わい深い。何より、わざとらしくないところに惹かれます。
日本寒蘭において「花の矯正はどの程度まで?」は難しいテーマです。「花を整えることは必要でも、別物にしてはいけない!」が正解だと思い、自分なりの規範にしています。しかし、いつもこの通りにできているかといえば、絶対的な自信はありません。
〈花の見本〉写真は徳島寒蘭会誌37号(平成14年発行)よりいただきました。 無理やり花弁を一文字型に矯正していない事に好感が持てます。
〈司の華〉の中苗を載せました。
※プラ春蘭鉢5.0号植込み
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