長崎県西彼杵郡西彼町平山郷の産。白西平の優良品種。中大輪サイズの更紗花で無点系の性質を備えます。一文字型と正三角の中程にある丁度よい花姿です。
〈白西錦〉の銘は、正式な登録かどうか分かりませんが、ネームバリューは十分で、昭和の昔から、地元の愛好家さんの間で高い評価を受けていたそうです。ピーク時の人気は、一ノ谷の名花〈力王〉〈日本一〉を凌ぐほどであったと聞かされたことがあります。
葉の覆輪は新芽が成長しきった後、徐々に現れてくるタイプのものです。後冴えの覆輪柄という、苗の時期から判別可能な特徴は、そこそこの加算点になるのではないでしょうか。
「参考画像」に、白西平の優良品種としては平均的な花のものを使っています。
小振りな中成木1条相当の種木を載せました。 固定するには難しいはずですが、覆輪柄に縞の要素が加わっています。それでも、楽しめるはずの葉芸部分に出ている、日焼け跡は勿体ないとしか言えません。
バックの古木は葉切れで、極短い根が付いているだけです。
※プラ寒蘭鉢4.5号植込み |