命名登録:平成3年 土佐愛蘭会(925号)
登録時の記録には高知県幡多郡西土佐村(現四万十市)の産とあります。
この品種は関東で〈寿 ことぶき〉と呼ばれていたもので、私どもの地域では以前から、花色を表した〈ラベンダー〉の愛称で知られています。
丈夫な性質とはいえ、急に葉を傷めてしまうような気難しい一面もあるようです。
〈三世冠〉を説明するとき、桃花無点に咲いている登録時の写真がよく使われます。(※今回「花の見本」としても載せています)しかし、西日本(低緯度・低標高)において、このように咲くことは難しく、標高の高い場所に上げる(「山あげ」と言われています)など余程の条件をそろえない限り実現しないでしょう。
ならば、いっその事「登録上は桃花でも、実態は花弁の先が桃紅色に色づく更紗柄花」と見るのが正解かもしれません。
商品は中木株2.5条立。展開中の新葉に曙柄が奇麗です。この先、徐々に柄が暗んでいくと予想されますが、結局はどんな感じに収まるのでしょうか。
※葉や株元の白い汚れは殺菌剤です
※プラ寒蘭鉢5.0号植込み
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