命名登録:平成5年 阿波寒蘭会(224号)徳島県海部郡牟岐町内妻の産。
希少品種! 良質な更紗の肉厚花。上品な色合いをした花弁の弁先に紅を差すことで、肉厚花に付きまとう無骨な印象を和らげています。舌の縁が部分的に少し凹む性質だけは残念です。
重厚な葉質と、黒く見えるほどに濃い新芽の袴が個性的。このタイプは自然種では極めて珍しいのに、人工交配品種作出のあおりをまともに受けた時期がありました。不遇な名品を、はっきりと交配品種と区別し大切に引き継いでいきたいものです。
大きく育てて花弁を長く間延びさせてしまうより、中成木までに抑えた株に、短く引き締まった花を2〜3輪咲かせて完成形とするのは如何でしょうか。花姿は後者の方が格段に良くなります。
3条立の中成木株を載せました。前年に仕上がった3枚葉のうち2枚に、葉脈に沿った黒い傷が見られますが、これは成長過程で受けたストレスに由るものではないかと。 他の部分は、特に新木はとてもきれいです。
このタイプの生理的な損傷は、葉が厚くてデリケートな品種によく見受けられます。例をいえば徳島県産の〈紅玉〉なども同じカテゴリです。
※プラ寒蘭鉢5.0号植込み
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