徳島県海部郡海陽町塩深の産。大山神社の近くで採取された品種です。平肩咲き中~大輪の青花素舌。茶褐色の花茎が淡い緑弁を浮き立たせます。
「花の見本」は上3つが2017年、ウチの事務所での撮影。被写体の完成度は〈大山の月〉の平均を大きく上回っています。しかし上作でも全体的に日持ちのする花ではなく、舌も、軽く巻いている状態から3日後には角張った形になりました、これは、近影の画像を見比べてください。
それから、一番下の画像は阿波寒蘭会の会誌(バックナンバー)に載っている命名当時の写真です。
舌と花弁が最初の状態を長く維持できたなら、ずっと格上の品種だったに違いありません。優れた特性を備えながらも、余り長持ちしない花というところが相応な評価でしょう。
商品は4条立の中苗です。
※プラ春蘭鉢5.0号植込み
