命名登録:昭和51年 日向寒蘭連合会(181号)
宮崎県東臼杵郡東郷町鳥川(現日向市)の産。日向寒蘭の古典。赤花三角咲き大輪です。形良く巻いた大きめの舌に配する小点は、作場の環境や開花時期の兼ね合いで、数が抑えられ前面無点に近づきます。
展示会で見た記憶がなく、ウチで咲かせた経験も3回ほど。解説するには全くのデータ不足と言うほかありませんが、その中でも 一つの可能性として、花茎に赤色がのらず青茎にきたときほど、花弁が鮮やかに発色する傾向が強いと感じました。(※〈土佐茜雲〉などにもこの傾向がみられる)
対照的な2通りの開花例を「花の見本」でお示ししているので、参考までにどうぞ。
登録時の記録や過去の資料にみる評価が高いことは興味深く、この先も〈松鹿〉の実力を見定めていきたいものです。
2.5条立の中成木株を載せました。 作場が赤花の発色に適しているなら挑戦してみる価値が有りそうです。
※プラ寒蘭鉢5.0号植込み
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