命名登録:平成11年 土佐愛蘭会(1058号)
今、更紗花で最も有名な〈京の夢〉淡く繊細な色合いの三角咲中輪。無点系と表示しましたが、刺毛素舌と言った方がより正しいでしょう。大きく仕立て過ぎないのがこの品種に似合っています。
ずいぶん普及している感じなので価格の面では相当落ち着いてきました。人気品種に繁殖が良いという条件が重なると、相場を保ち難くなるのは仕方のない事なのかもしれません。
「誰かが山播きした交配苗を、知らずに採取したもの」というのが定説となっています。過去に遡ってもこの系統が確認されていないのに「西暦2000年前後」という微妙な時期に突然出現した特殊な品種が自然種だなんて、かなり無理がありそうです。
何十年も前から、全くの自然環境下で交配が可能な複数の開花株など、ほぼ想定できない状況なんですよね。
「花の見本」は命名登録時の写真です。舌が円く、しっかりとした花弁に咲いていました。何とかこの時の花を再現したいものです。
3条立の健康な中苗を載せました。
※プラ春蘭鉢5.0号植込み
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