命名登録:令和元年 阿波寒蘭会(285号)
紫紅色に彩られた三角咲の中大輪花。力が付けば大輪サイズに及びます。花弁や舌が肉厚で、弁先のキレも花が古くなるまで失わないままです。〈亘紫紅〉の紫を帯びる特殊な発色は蕾の成長後期に入るころから急激に進み、開花後にピークを迎えるかのようにさえ思えます。
無銘の時期、阿波寒蘭会と徳島寒蘭会の花展に複数回出品され、平成30年には阿波寒蘭会で総合優勝を獲得しました。
産地は徳島県海部郡と云われます。最初に所有されていた方のコレクションが、ご自身の山採り主体で、採取場所が地元に絞られていることから推察された現時点での答えです。
2022年撮影「花の見本」の被写体については開花して後、30日以上が経過した古花の状態でも、「少し暗紫色が加わったかな?」程度の感じで、質の良い紫紅色を保っているのが驚きでした。
花芽付き2条立相当の成木株を載せました。古木を含む後2条は荒れ木です。
※プラ寒蘭鉢5.5号植込み
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