230112-1 紅英 (赤花) SOLD OUT ありがとうございました
 
命名登録:昭和50年 阿波寒蘭会(9号)
徳島県海部郡海南町相川(現海陽町)の産。
〈紅英〉のネームバリューは圧倒的で愛好家にとっては垂涎の的でした。それは往時の写真集の画像からも想像できます。「花の見本」は、その写真集からいただいた画像です。当時の解説には「五弁とも濃紅紫色ビロード地の三角咲で大輪」と記されています。それでも「大輪」の基準が今より一回り小さかったので実際は「中大輪サイズ」ほどでしょうか。花色については(解説ほどではなくても)良い部類です。

私は〈紅英〉の花を数回咲かせているのと、それ以外に展示会などでいくつか見たことがありますが、気難しいのか、とうてい写真のレベルには至らない出来でした。
『思い通りにならない名花』とは煩わしく魅力的です。 「この様に(見事に)咲いているのは事実だから!」と栽培してみたい欲求に駆られるのは、マニアなら当然のことだと思います。
本来の日本寒蘭にある「野生種を愛でる」という価値観に通じているからでしょう。「野生種を辛抱強く愛でる!」と言ったほうがより近いかもしれません!

3条立の成木株を載せました。


※プラ寒蘭鉢5.0号植込み