平肩〜三角咲の発色が安定している黄花、中大輪。少し大型の舌に綺麗な色の太点を打ち、形良くゆったりと巻きます。
資料を見ると高知県宿毛市橋上町西谷産と記載されていますが、全く西谷物(金鵄系)の性質を持たない普通の黄金葉です。中幅で中立〜中垂れにおさまる平均的な葉姿。新芽の袴は薄く黄葉にしては地味な部類でしょう。
本咲きして、規模の大きな展示会で上位入賞しているケースをよく見かけます。しかし、そのほとんどが、無銘として出品されたものです。知っていて銘を伏せているのではないにしても、これでは、〈黄金の華〉の知名度が上がらないのも仕方ありません。
上手く咲いたときは実に見事ですが、花の出来、不出来の差が大き過ぎるという側面を持っています。
商品は4条立相当の成木株。 根の表層に色が付いているのも、気にならない程度です。ただ、葉の傷と葉先の切除がちょっと残念に思います。
※プラ寒蘭鉢5.5号植込み
