高知県四万十市口屋内(旧西土佐村)の産。更紗中輪、正三角より副弁の角度を上げた花姿。弁先はトンボの羽のように丸止めで、この形状は開花後、日にちが経つにしたがってより顕著に表れます。日本寒蘭の基本型から外れた個性的な花容でありながら、花の配置や、葉との調和など、銘品としての要点は満たされているように思います。意外と花の日持ちも良く展示会向き、コレクションの幅を広げるのにうってつけです。
上手に育てると豪華な葉振りがいっそう際立ち、葉を観賞するのにも充分に楽しめるのではないでしょうか。
「花の見本」一番下は古い写真集からの画像で開花したての状態。 上の2つは咲いて半月以上経過した時期に撮影したものです。
3条立、花芽付の成木株を載せました。 発根途上で根の分量はいくぶん少なめです。
※殺菌剤でシールドしているので葉が白く汚れています
※プラ寒蘭鉢5.5号植込み
