230729-1 憲陽 (赤無点系) ¥12,000 (税込)
 
土佐寒蘭の赤花〈憲陽〉は昭和の後期から現在に至り 全国に普及しています。
しかし、希少性や銘品としての注目度が薄れると 優良な無銘品種として扱われるようになりました。 ネットオークションなどを覗いても〈憲陽〉らしき品種が、異なる内容で出品されています。 多分 このような例はいくらでもあるのでしょう。中立から中垂れの 幅を引かない硬質の葉で、一文字型の赤無点なら念のため、これを疑ってみてください。
今回ご紹介の商品も同様のケースだと思われます。10年以上も前に熊本県で購入したもので〈憲陽〉として入手してはおりませんが、同品種もしくは同系統と見ています。命名株であるかは判りませんし、同系の異なった株が存在する可能性もあるので〈憲陽系〉と表示しました。 実際、命名株の舌が黄色地合いなのに比べて、この株は舌の地合いが、少し白っぽい感じです。

4条立に相当する成木株を載せました。


※プラ寒蘭鉢5.0号植込み


〈憲陽〉解説
命名登録:昭和40年 土佐愛蘭会(293号)
高知県宿毛市橋上町の産。外弁、内弁共に濃紅色に染まる、中大輪サイズの一文字咲赤花。 舌はやや大型で無点系ですが、少し早咲き傾向のため(無点の)固定度を下げているように思われます。
開花時期が1週間でも遅ければ、赤花の発色と前面無点に咲く確率は格段に良くなりそうです。