命名登録:平成4年 土佐愛蘭会(958号)
資料には高知県四万十市川登の産とあります。基本的には前面無点系の紅更紗、三角咲中輪です。
無点系の中でも点のこぼれやすい部類で、早い時期に開花したときは、ほとんど有点の舌になります。
〈花鳥〉が早咲き傾向なのはもどかしく、対処法としては「早い時期に付いてしまった花芽」を切除して「後から出てくる(かもしれない)花芽」に期待することになるでしょう。
ときとして「レベルの高いチャボ咲きの赤無点」に咲くこともあるので侮れません。
でも本当は難しく考える事ではなく、ぶっちゃけて言いますと、舌点がいっぱい出たときは「こんなふうにも咲くんだなぁ!」ってくらいで、きれいな無点に咲いたら「よく頑張った!」とほめてあげる。とまあ私はこんな感じです。
〈竜紅の晃〉は同一品種。無銘の頃は〈大原無点〉と呼ばれていました。
チャボ的要素を持つ短めの葉。丈夫なうえに葉質も良く株の観賞用にも使えそうです。
4条相当の株立ちを載せました。新葉は中成木に達しています。
※プラ春蘭鉢5.0号植込み |