191101-1 北薩の誉(桃花) SOLD OUT ありがとうございました
 
鹿児島県姶良郡栗野町(現湧水町)国見岳山系に産出した薩摩寒蘭の古典的名花です。
赤花主体の〈西隆系〉から出た桃花のグループにあって最上位に置かれます。
暖かな色調をした豪華な印象を受ける大輪の桃花で、この系統の特徴である「正三角より副弁を下げた花姿」。このタイプは広い花間を求められるが、そういった事が全く不利にならないだけの、バランスの良い花配りをしています。
また、葉姿も魅力的で、新芽には葉芸を現し、後に暗んでしまうものの、紺覆輪・紺縞を見せる。 年間を通して楽しませてくれる品種です。小品に仕立てて花を咲かせても、大きく育てて迫力で押しても、応えてくれるオールラウンダー。一文字や平肩咲きの品種と並べて花の特性を比較するのも面白い。

流行りの花姿でなくとも、私には〈北薩の誉〉の良さはわかっています。ずっと憧れの桃花でした。

「花の見本」には同系の品種〈北薩の晃〉のものを使いました。

商品は大きめの成木株です。「葉姿が魅力的」な筈の〈北薩の誉〉にしては荒れた作りになっていますが、これからは丁寧に育てましょう。 花数も多く付きすぎたようです。根の分量は理想よりちょっと少なめだと思います。
それから、最初にお伝えすべき内容なのにすみません。よく見ると、去年の葉のみに生理的な細かい退緑斑が見られます。今年の新芽を含め全体的に問題ありませんが・・・。

※プラ寒蘭鉢5.5号植込み