〈銀鈴〉の中で平均的な株と区別され〈一文字銀鈴〉と呼ばれている品種をご紹介します。一般的な〈銀鈴〉と比べて花弁の緑が強く、サイズ的に少し小振りかな?
といった感じです。系統自体が一文字型に近いとはいえ、副弁の角度を水平方向に上げているような印象と、何より舌点の色が濃く鮮やかなのが目を引きます。より上品なタイプの〈銀鈴〉はいかがでしょう。
「参考画像」に平均的な〈銀鈴〉の花を使いました。たぶん被写体の実物は、もう少し舌点に肌色が含まれているはずです。
以下〈銀鈴〉の品種説明も併せてご覧ください。
〈銀鈴〉
命名登録:昭和9年 土佐愛蘭会(7号)
高知県高岡郡佐川町斗賀野で産出した青々の古典的名花。
〈銀鈴〉の銘は品種名であると同時に系統の総称にもなっています。大規模な系統ですが個々のバリエーションの幅は広くはありません。
他色をまじえない花茎と子房に、やさしい緑色の花弁。 舌点が薄紅の色彩を加えます。
丈夫で育てやすく寒蘭入門には最適な品種です。
〈一文字銀鈴〉の成木 (花芽付き) 3.5条立の株を載せました。
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