230531-1 大雄 (素心) SOLD OUT ありがとうございました | |
命名登録:昭和60年 薩摩寒蘭鹿児島県連合会(303号) 白妙系の厚葉で、肉厚花弁の品種。 資料には「どんじ葉の白妙」といったものを白妙から分離した・・・とあります。 日本寒蘭に、このような例は少なからず見られ、八咫烏系においては〈極楽鳥〉〈大黒殿〉、 ハライゴシ系統では〈肇国〉〈炎の舞〉などの厚葉、厚花が存在します。 「肉厚品種」と「スタンダードな品種」は優劣ではなく「強さ」に対し「たおやかさ」といった「持ち味の違い」と言えるでしょう。 ただ、同じ系統の中で前者は出現率が低いうえ繁殖力が乏しいので、希少品と位置付けられてきました。 それでも〈大雄〉の場合は登場して久しく、かなり普及した段階に至っています。 見た目の良い3条立の成木株を載せました。根が未発達で短いので2.5条の評価です。預かって今秋まで管理することもできますがいかがでしょう。数カ月のうちに、しっかりと根出しを試みたいと思います。 株全体が若く、現時点でも根の先端の大半が成長中です。 ※プラ寒蘭鉢5.0号植込み 〈大雄〉を載せたついでに、2016年の寒蘭開花時期、偶然に見かけた素心の人工交配品種について報告したいと思います。 九州の業者さんの店舗で〈インパクトの強い素心〉を目の当たりにしました。それは〈大雄〉をひと周り大きくしたような花で、切り花の状態で水に浸してありました。 「掛け合わせですよね?」とたずねましたら店主は〈日本一系〉×〈大雄〉の交配種だと明かしてくれたのです。 『この時点で、品種の経歴は正確に伝わっています! しかし、流通段階で出自を改ざんされるなどして・・・例えば「白西平一ノ谷産の奇跡の素心花」とか「白妙系の超優良品種」などというように、作り話の説明で市場に出てしまったらどうなるのだろう?』 |