2006年11月の暮らし

11月23日(木)曇り 現代アートの旅

前からポレポレが行きたいと言っていた「イサム・ノグチ美術館」と私が行きたかった「直島」、二人とも行きたかった「桜製作所」で芸術の秋を楽しんだ。

朝7時に家を出て、お昼は高松市牟礼町の「うどん本陣山田家」で、おいしいうどんを食べる計画だった。

ここはキムさんのブログで紹介されていたうどんの老舗で、ぜひ行ってみたかった。

うどんもさることながら、建物が有形文化財に指定されている由緒ある家なのだ。

12時に着いたはいいが大変な客数で、待っている人だけでも20人くらいいた。

13時指定のイサム・ノグチ美術館に遅れそうなので(美術館は予約制で、前もって往復はがきで申し込まないと見られない)、同じ牟礼町内にあるそちらを先にする。

イサム・ノグチ氏は彫刻だけでなく、照明、家具、庭園など、幅広く活動した美術家として有名。

我が家もリビングの照明は、思い切ってイサムノグチの灯かりにした。

美術館は150点あまりの作品のほか、住居や仕事場、庭園などが、広々とした敷地に展示されていた。

石の作品は未完のものも含めてものすごいエネルギーを発しているし、住居は古い屋敷を移築したものだが、氏の照明がぴったり合って、暮らしもまた作品だと思えた。

すべて撮影禁止なので、うちにあるイサム・ノグチの灯かりの写真です。

入場料は2100円、火・木・土曜日のみ。

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14時過ぎてもにぎわっている山田家にもどって、二人とも「釜ぶっかけ定食」を食べた。

座敷の調度品、ぐるりを囲んだ日本庭園もすばらしい。

客席が300ほどあるようだが、とかくならいい席でゆったりと雰囲気を楽しみながら、おいしい本場のうどんを食べたかったので、時間をずらして満足した。

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高松市の中心街に出て、ライトアップした栗林公園へ。

私は昼間は来たことがあるが、夜は初めてだ。

ちょうど邦楽の演奏もあり、琴の音が流れる幻想的な庭園で紅葉を楽しんだ。

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翌朝、フェリーで直島へ。瀬戸内海に浮かぶ小さな島だが、外国人の姿も大変多い「現代アートの島」になったのはベネッセハウスの力だろう。

安藤忠雄設計の美術館があり、屋内外にたくさんの作品が展示してある。

美しい景色と現代アートの組み合わせは、以前からぜひ行ってみたい空間としてあこがれだった。

ここも撮影禁止。屋外の指定された作品のみ、撮影可能だった。

天気もよく、海も空もきれいな島の景色を眺めながら、テラスレストランで昼食を食べた。

パンにつけるオリーブオイル、サラダの特製ドレッシングも文句無くおいしい。

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直島ではもう1か所「家プロジェクト」も見たかった。

古い民家を改修して、芸術作品として展示してある地区だ。

石見銀山の町並みのような雰囲気で、古い土壁や露地のたたずまいに現代アートの味付けがほどこされて、観光客をひきつけている。

ベネッセハウスができるまでは、本当に静かな小さな島だったのだろうなぁと思う。

最後に高松にもどって、こちらも前からぜひ行きたかった「桜製作所」のショップへ。

ジョージ・ナカシマの家具を製作販売している店で、雑誌などでおなじみのすばらしい作品の数々を鑑賞した。

「現代アートの旅」の記念に何か一つ買いたくて、ウン十万の家具はとても手が出ず、二人とも気に入った「カーニバル」というタイトルの布を買って帰路についた。

これを書いているのは25日だが、二人とも「じわじわと後から効いてくるような旅だったね」と話している。

イサム・ノグチ美術館も直島の現代美術館も、ネットでも雑誌でもいくらでも情報を入手できるのだが、その場に立って自分の心で味あわないことには何にも伝わらない。

できれば時間にしばられず、好きなだけその空間にいられれば言うことないが、そうでなくても心にじわじわと広がる余韻のある「現代アートの旅」だった。

naosima 067.jpg このお風呂も作品の1つ

11月18日(土)雨 裂き織り教室

今年企画したさまざまなボランティア事業も、そろそろ終了が近づいた。

11月はすでに来年度の企画を提出。締め切りまでいろいろなアイデアを持ち寄り、話し合うのが楽しい。

先日、念願だった藍先生の「裂き織り教室」が実現した。

藍先生は今年も四万十市展で特選に選ばれた実力の持ち主で、いつも熱心に新しい試みをされていて敬服する。

にこにこと楽しくてたまらないように「種あかし」をしてくださるのが、ちっとも芸術家ぶらないステキな先生なのだ。

ポレポレは「藍先生のような人が、ものづくりにピッタリなんだ。キリコさんは向いていない」とよく言う。

反論のしようもないほど、的確なご指摘。

あんまり何回も言われるので、言い訳を考えた。

「私は何をしていても、軸は教師なの。すべては子どもたちに教えることで結びついているから、広く浅くてもいい」

これはまんざらウソではない。

昔から「あの子にこれを教えたい」「あの子はこれに向くのではないか」「このクラスでこれをやりたい」といつも頭の中はいっぱいだし、逆に子どもの興味を聞いて自分が即学びに行くことも多い。

藍先生はそんなこともすごく配慮してくださる方で、子どもたちのために織り機を貸してくださったり、毛糸を寄付してくださったこともあった。

佐中祭で藍染めハンカチをみんなで売ったり、文化祭で手織りのポシェットを展示したり・・・、振り返ると藍先生のご指導のおかげで出来た事がとても多い。ありがたいことだ。

今回の裂き織りも、さっそく親も子もはまっている。

「捨ててしまうボロ布をよみがえらせる」というのが、私としては一番のお気に入り。

今日は昔の着物の胴裏を藍で染め、引き裂いて織ったらすごくいい色!

明日は柿渋で染めて、だんだらにして織ってみるつもり。

ori132.jpg 織り上がったらバックに仕上げます

11月17日(金)晴れ 黒米入りさつま芋ご飯

日の暮れが早くなった。

仕事が終わって帰宅する頃は、もう真っ暗になっている。

「ただいまー」と勝手口から入ると、いい匂い。

ポレポレが黒米入りさつま芋ご飯を炊いてくれていた。

黒米を少し混ぜるだけで香りが全然違うが、さらにお芋が加わって見た目もおいしそう♪

お芋のサイコロがでっかいなぁと思ったが、そこは男性の料理なので上等上等。

ご飯を炊いてくれていただけでも、本当にありがたい。

レシピ、ご紹介します。4人分です。

米・・・1と2分の1カップ

黒米・・2分の1カップ

水・・・400cc

さつま芋・・200g

日本酒大さじ3杯、塩小さじ1杯

@黒米は洗って1晩水に浸けておく。

Aさつま芋はサイコロに切り、水にさらしたあと水を切っておく。

B炊飯器にお米と黒米と日本酒、塩を入れてさっと人混ぜし、お芋を上に並べて炊く。

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11月14日(火)曇り一時雨 反響いろいろ

ポレポレの写真が新聞掲載された次の日、全日本写真協会というところから電話があった。

栃木県の人から問い合わせがあったとかで、その人の電話番号が告げられた。

「どうしても写真が欲しい」ということだった。

昨日その人に電話をかけ、ご希望通りのサイズに焼き付けて送るということで、今日さっそくキタムラカメラに出かけた。

すると今日は、朝日新聞社から封書が届いていて、新聞社宛に来たメールが同封されてあった。

「どうしても写真の実物を見てみたいので、連絡先を教えてほしい」という内容で、住所氏名が書かれていた。今度は高知市の人だった。

その人にも電話をかけたようで、またご希望のサイズに焼いて送ると答えたらしい。

誰かの心に触れる写真を撮る・・・それは理屈ではなく、やはり感性の分野だから、うれしい話ですね

11月13日(月)晴れ ここぶ

モクとハナの散歩に行ったポレポレが、りっぱなここぶを取ってきた。

秋の野山の味覚。子どもの頃はよく取りに行ったなあ。

とてもきれいなワイン色に熟れるので、食べると言うよりも絵に描くのにうれしい。

かなり長いつるに、大きなここぶがいくつも付いた立派な産物だ。

庭のエゴノキに飾って写真を撮ったままおいといたら、夕方高知市のSさん一家が来られた。

小学生の子どもさんが、モクとハナに会いたいと言ったのだそうだ。

お小遣いで竹輪を買ってきてくれて、モクもハナもすっかりごきげん。

突然だったので、ここぶをお土産に差し上げたけど、「これなあに?」と言いたげな表情。

無理もない。先日来た高知市の友達は初めて食べたとかで、珍しげに割ると黒い種をほじくって出すうちに中に何も残らなくなり、「キリコさん、どこ食べるのー?」と困っていた。みんなで大笑い。

ここぶの食べ方は、あまり上品ではないけど技術(?)が要る。

実を割ると中の種ごとかぶりつき、種の周りの甘い所だけ食べて、種はぺっと吐き出す。

あんまり食べるところは無いのだが、山でワイン色のつややかな実をみつけた時はうれしいものだ。

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11月12日(日)晴れ 小麦とライ麦を蒔く

「そろそろ麦蒔きですか? ぜひ参加したいんですけど・・・」

天然酵母のパン教室に参加してくださった方たちと一緒に、小春日和の半日、麦の種蒔きをした。

初めて村に来る人は迷って大変だったようだが、とにかく10時にはたどりついてスタート。

畝つくり、アゴ切り、種蒔き、土かけを、お日さまがさんさんとまぶしい畑で汗を流した。

みんなこういうことが好きな人たちだけに、会話もはずむ。

終わってベランダで休憩。宿毛市のBさんが「シナモンロール」を焼いて来てくださって、歓声をあげた。

コーヒーを飲み、庭をながめ、話題は尽きない。

いい時間。ぽかぽか眠くなった人も・・・。

Bさんに、いいお話だけど残念な話を聞いた。

7月の天然酵母のパン教室で神戸のキムさんと知り合い、その後野菜の詰め合わせを2回ほど送ったけれど、受取人に尋ね当たらず返ってきたという。

「あー、引っ越した後だったんですねー。どんなにか喜んだでしょうに・・・」

我が家と同じく家の前に畑があり、野菜だけでも30種類くらい趣味で作っているというBさん。

丹精込めた野菜の詰め合わせが、キムさんに届いてほしかったな〜。

うちの麦の種をあげて、綿の種をもらった。

自家採取したばかりの綿の種は、まだ周りに白い綿が付いていた。

ポレポレがその綿を手紡ぎし、Iちゃんに「ほら糸になるよ〜」と見せる。

「糸にして、それを染めて織りたいわねぇ」

「私は蚕を飼ってたのよ」

「私は羊を飼いたいー!」

夢はふくらむ。また、楽しい教室で再会したい。(あれっ?昨日の日記と同じ結びになった)

pan049.jpg Bさんの差し入れのシナモンロール

11月11日(土)曇り こうち山の日「森の時計作り」

「山の日」が制定されて4年になるそうだ。

森林が県土の80%を占める、高知県ならではの制定だろう。

県内各地で森や木に関する行事があり、午後1時からポレポレが準備した時計作りも行われた。

定員20名のうち、半数が子どもたちで半数が大人。

子どもにも大人にも喜ばれる材料を提供しようとすると、なかなか事前の準備に悩んだろうと思う。

朝から親子で材料探しにも行ってきた人もいて、どんぐりや貝殻やシーグラス、フェルトや木の輪切り、椎の実など、たくさんの材料でみんな違った楽しい時計ができた。

合い間に参加者同士をご紹介したり、子どもたちもみんな違った学校からだったので、「またどこかで会うかも知れないので、お友達になってね」と和気藹々。

これが教室の楽しさだと思うのだ。

最後にみんなで記念撮影をして終わった。

会場準備や片付けなど、お手伝いをしてくださったみなさん、ありがとうございました。

帰宅して感想文を読んで、二人で感激していた。

正直な子どもたちの言葉に笑ったり、「またぜひやりたい」という声がとても多くてうれしかったり。

【けっこう簡単にできました。どこに何をつけるのかを考えるのに苦労したけど、いいのが出来 て良かったです。それに楽しかったです。来年も出来たら参加したいです。小5男子】

【すごく楽しかったです!

 時計を作るのは初めてだったのですが、デザインを考えたり、バランスを考えてそれを形に表 すのがかなり悩んだりしたけど、とても楽しかったです。

 けっこう悩んだ分、仕上がりも個人的に大満足です。だいじにしたいと思います。

 また、11月11日がこうち山の日というのも今日初めて知ったので、新しいことをまた1つ覚えら れてよかったです。

 今日は参加させていただき、本当にありがとうございました。またこういう機会があれば、ぜ ひ参加したいと思います。高校生】

【とても楽しい時間でした。世界に一つだけの自分だけの時計ができて、とてもうれしいです。 自分の部屋に飾りたいと思います。

 子どもさんが作ってた時計は、かわいらしくて思わず笑みがこぼれました。ありがとうござい ました。】

【こうち山の日の催しをテレビで見たりしておりましたが、実際体験したのは初めてでした。

 このような機会を得たことによって、なお一層「山の日」に関心を持つようになりました。

 自分たちでできることを見つけ、ボランティア等参加したいと思います。

 とても有意義な時間を送ることができ、感謝します。時を大切に、森を大切に、これからも努力します。ありがとうございました。

 またの機会を楽しみにしております。】

ほかにもたくさんの感想や、これからのリクエストもいっぱい。

またぜひ楽しい企画で再会したいと思います。ありがとうございました。

tokei035.jpg どんぐり、やしゃぶし、唐辛子も大活躍

11月10日(金)曇り 新聞掲載

朝日新聞にポレポレの写真が掲載された。

「日本の自然写真コンテスト」で選ばれた1枚だが、わざわざ電話で「見ましたよ〜」とお知らせくださる方もいたり、ありがたいことだ。

だいぶ前に掲載の取材があり、数日前にご丁寧に「10日朝刊に掲載です」と知らせがあった。

神戸の実家も朝日新聞だったので、知らせのあと私が母に電話を入れた。

離れて暮らしていると、そんなことが楽しみだったりすると思うのだ。

うちの母が亡くなったあと荷物を整理していたら、古い新聞の切り抜きがたくさん出てきた。

離れて暮らすことが多かった私が、高知市で暮らしていた時に新聞に毎週日曜日に描いていた「挿し絵」の切り抜きだった。

私は切り抜くのを忘れた週もあったりしたが、母は130枚あまりを洗濯バサミでとめていた。

日曜日の朝は、私の絵を楽しみに眺めてくれたのかも知れない。

神戸の家族も、今日はきっとみんなでポレポレの写真を眺めてくれたと思う。

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11月8日(水)晴れ 自然のサイクル

初霜がおりた。

24節気と実際とが合わないなぁと感じていたが、ようやく季節と一致した感じだ。

キャベツや大根をかじり放題だった青虫たちも、そろそろ活動がおさまる。

春蒔きではかじられて跡形もなくなるロケットも、秋蒔きだとこれからしっかりゴマの香りのする葉っぱを青々とさせてくれる。

まったく虫が食べない春菊の収穫も始まった。サラダにも鍋にもいい季節だ。

「キリコさん、もうそろそろピーマン抜いてもいいでしょ? 麦蒔きの準備したいんだけど・・・」

「えー、まだいっぱいなっているのにもったいない。もうちょっとだけ待ってよ」

こんな会話を繰り返していたが、今朝の霜でとうとうあきらめることにした。

ピーマンも唐辛子もゴーヤも全部抜いて、畑をたたき(耕し)、日曜日には麦を蒔く予定。

畑も自然に合わせて、1年間のサイクルがある。

年中いつでも同じ野菜が食べられなくても、それは自然なこと。

「かしこく食べて元気に生きる」は、WHO(世界保健機構)の標語だとか。

世界的に日本の伝統食がブームだそうだけど、自然の摂理に従った食が見直されるのはいい傾向だ。

写真はかりん酒。庭のかりんを収穫して1cmの厚さに切り、氷砂糖とホワイトリカーで漬けるのもこの季節のだいじな作業だ。

のどや咳にいいのは有名ですよね。

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11月3日(金)晴れ オーケストラを鳴らす生き方

「工房ポレポレ」の取材があった。

県内の22ヵ所の工房を紹介する取り組みということで、ポレポレが22番目、つまり最後らしかった。

思うに、うちはたぶん「取材泣かせ」なのかも知れない。

テレビや雑誌の取材もそうだったが、まずは大学ノートを出してポレポレの名前や経歴から入ってくる。そこまでは普通。

そのうち1つ1つに引っかかり出すと、もうあっちに飛びこっちに飛び、話題に花が咲き出した頃には木工とは違う話だったりして・・・。

最後には「いったいあなたは何屋さん?」ということになる。

二人そろって庭先で見送ったあとのセリフが毎回同じだ。

「この取材をまとめる人は大変だよね〜」

もし私たちがもう少し賢く、自分たちをどういうイメージで売るか計算できる人間だったら、取材はもっと簡単に行くだろう。

ところが私たちはまるで計算も意図もないので、質問されて初めて「う〜ん」と考え込んだり、正直に答えるとよけいに混乱させることになる。申し訳ない。

木工家具の販売をしているものの、まるきり商売気がなく、どう見積もっても割りが合わないことばかり楽しそうに語る夫婦。

取材に来た人が「???」となるのも無理はない。

「こういう暮らしをする目的は何か?」と聞かれたポレポレは、「豊かさとは何か?という提案だ」と答えていた。

私はふと遠藤周作さんの「オーケストラを鳴らす生き方」という言葉を思い浮かべていた。

『この社会で生きていくとき、自分のイメージを単純化した方が人も信用してくれるし、自分も生きやすいから1つのチャンネルしか回さないんやけど、オレは全部回してやろうと。自分の中のソロだけ弾くな。一人一人の中にオーケストラがあるやないか。オーケストラの生き方をしたらどうや。』

maki085.jpg 工房前で薪割りをするポレポレ。これも大切な冬支度のひとつ。

11月2日(木)晴れ 「土佐がうまい」

高知新聞にエッセイストの本間千枝子さんが、「高知は日本を代表する《食の県》だ」と書いていた。

他県のみなさんから反論が出そうだが、本間さんは「西の高知、東の山形」だと挙げている。

確かに、日本を代表するとまでいかなくても、高知は食材が豊富だというのはよく耳にする。

海山川がそろっていて、まだ昔ながらの自然も多いからだろう。

加えて「おきゃく好き」という県民性もある。

「おきゃく」というのは宴会のことで、昔から「さわち料理」が定番だった。

さわちは皿鉢と書き、大皿にお寿司や海鮮料理、肉料理、フルーツ、はては羊羹や和菓子まで盛り合わせた料理である。

おきゃくの時は、この「盛り込み」と呼ばれるさわちと、刺身さわち、タタキさわちなどが並び、銘々皿に好きなものを取って食べる。

昔からどの家にもさわちが何十枚かあり、我が家にも代々伝わったかなりの枚数のさわちを保管してある。(自分が焼いたさわちだけは、ピザを出すときによく使っている。)

本間さんがおっしゃるには、「これは食卓を楽しむ術として高知に伝わる文化で、女性がただ作り手として台所と宴会場とを行ったり来たりするだけでなく、一緒に座って楽しめるようにさわち料理が作り出された」とある。

なるほど、さわち料理はそんな高知独自の食卓文化なのか。

それならばいっそ、お酒もビールも銘々が自由に取れるように食卓近くにセッティングするほうがいいかもしれない。

高知は酒豪県としても全国的に有名で、おきゃくともなれば酒を運ぶ役は本当に忙しいからだ。

写真は「丁寧」さんで作っていただいたさわち。文字通り丁寧に創り上げられた「芸術作品」だった。

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2006年10月の暮らし

10月31日(火)曇り 歩き遍路さん

秋になって、国道で歩き遍路さんを見かけることが多くなった。

老若男女、1人遍路さんの姿がとても多い。自転車もお遍路も、やはりソロがいいなあと眺める。

杖をつき、大きな荷物を背負い、黙々と歩いている。

ポレポレも私も、いつかは歩き遍路を・・・と願っている。

もっとも私のほうは、ずっと以前に一度だけ遍路体験したことがある。

瀬戸内寂聴さんが先達してくださって、移動は車だったので楽チンな巡礼だった。

そのご縁で京都の寂庵も訪ねたことがあったので、このたびの文化勲章のニュースを「よかったなぁ」と思って見た。

寂聴先生はとにかくお元気の一言。法衣にスニーカーをはいて、はじけるような笑顔が(失礼を省みずに口にすれば)かわいいという印象なのだ。

青空説法に全国からたくさんの人がやってくるというのも、寂聴先生のあの元気はつらつに癒され励まされるからなのだろうと思う。

84歳。「やはり最後は小説が書きたいわね」とおっしゃっていた。

軸足はずっと小説家だったのだとあらためて思った。

aki023.jpg 落ち葉に彩られた坂道を歩く

10月26日(木)晴れ ご縁

空気が澄み、空が高く美しくなった。雲の形もおもしろい。

いつの間にか日が短くなり、仕事帰りにはもう暗くなっている。

山々が黒くシルエットになり、その向こうに広がる空はまた息をのむほどきれいな色だ。

薄い水色で山際が明るかったり、ピンクやオレンジにグレーがかかっていたりして、刻々と変化する空にうっすらと三日月がかかっている。

この時期、「はーと・らいふ村」のお米たちは全国に旅立つ。

青森のKさん、長野のYさん、京都のJさん、横浜のMさん・・・、お名前と電話のお声だけの人もいるが、なんだか親戚に送るような気持ちになる。

そして、不思議なご縁をいただいたことを感謝する。

うちのお米のお客さまで、一番若い方はまだ大学生の麻乃さんだ。

先日、麻乃さんのブログ「のほほん日和」http://nohohon8.exblog.jp/をお知らせいただいて、拝見してびっくり。

とてもステキなブログで、それ以上に食や暮らしに対する姿勢に感心してしまった。

きっちりと玄米ご飯を炊き、40分も自転車をこいで野菜を買いに行き、茶殻を捨てずに掃除に利用する。それも箒ではいている。

こんな若い人が育っていると思うと、うれしくなる。麻乃さんのような女性が増えると、日本も変わってくる気がする。

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10月22日(日)晴れのち曇り 秋祭りの「巻き寿司」

7月の夏祭りに続く秋祭りは、すぐにやってくる気がする。

子どもの頃はお祭りがけっこう楽しみだったし、大人たちには数少ない慰労の機会だったと思うのだが、最近はお神輿を担ぐ人すらままならない状況にある。

軽トラの後ろにお神輿を乗せ、あっという間に走り去る。

それでも八幡宮に一番近い家である我が家は、昔から少しも変わらない「巻き寿司」を作って祝うのを欠かしたことがない。

祭りの朝の風景と言えば、父と母がそろって寿司を作っているものだった。

魚の姿寿司、卵、海苔、いなり、昆布(白昆布と黒昆布があった)が定番で、それにたけのこ寿司、コンニャク寿司、椎茸、タコなどが加わることもあった。

今は私が1人で作る。

秋祭りはブシュ柑の季節でもあり、裏庭のブシュ柑を切って酢を絞り、皮を細かく刻んで入れる。ダシ魚をほぐし、ゴマを炒って、寿司飯を作る。

寿司を巻くのは、細かな竹ヒゴを編んだ巻き簾を使う。

慣れない時は手や道具に飯粒がくっついて悲惨な状態だったが、もうすっかり手馴れているので速い。

一番速い卵巻き寿司だったら、たぶん1本巻くのに1分もかからない。

海苔巻きは中の具を彩りよく工夫し、マヨネーズを入れたサラダ巻きがみんなが好きなので、1番時間をかけるかな。

巻き寿司のコツは、ご飯をギュと握りつぶさないこと。

ほぐれない程度にほんわりと握り、優しく巻く。その力加減がコツと言えるかもしれない。

これは地域の冠婚葬祭の時、おばさんたちに教わった。

冠婚葬祭も以前はみんな手作りのサワチだったからだ。

そんな時寿司を巻くのは、いわば一番腕のいいおばさんたちの仕事で、新入りの若造は米を洗って炊いたり、野菜を洗ったり・・・下っ端の水仕事と暗黙のうちに決まっていたらしい。

ところが私は全然知らないものだから、いきなり寿司を巻くグループに飛び込んで座ったという、あきれた経歴の持ち主。

おばさんたちは焦ったと思うが、葬式の日に声を荒げて「あんたの場所じゃない」と言うことも出来なかったようで、いちいち教えてくれる羽目になった。

「キリコちゃん、そんなにギュと力いっぱい握ったらいかん。ふわっと空気をいれて優しゅう握らんとおいしくないけん」

そのおかげで私の「巻き寿司」の腕は、めきめきと上達した。

これも地域に伝わる文化だと思うし、作り続けたいなと思っている。

miya013.jpg 小さな八幡宮とお神輿。はーと・らいふ村はここから100m行ったところにある。

10月21日(土)晴れ 森の時計を作りませんか?

次回イベントのお知らせです。*****************************

11月11日(土)こうち山の日 午後1時から3時まで

黒潮町入野 「あかつき館」2F

野山で集めた自然素材を使った「森の時計作り」を行います。

小学4年生から大人の方が対象で、大人のみ参加費300円必要です。

工作道具や材料はこちらで準備していきますが、いろいろ持ってきていただいてもかまいません。

どんぐり、松ぼっくり、ヤシャブシ、木の枝、シーグラス(あ、これは海か!)・・・

あなたの楽しいアイデアで、世界に一つだけの時計を作りましょう!

定員20名です。先着順ですので、お早めに申し込んでくださいね。

問い合わせ、申し込み先は、(0880)43-0503までどうぞ。

留守の場合は、お名前と電話番号を録音しておいてくださったら、こちらから連絡いたします。

秋の昼下がり、みんなでわいわい楽しい時間を過ごしましょう♪

tokei009.jpg 愛南町の教室作品から

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10月14日(土)晴れ 抜き菜の季節

何でも新鮮なものがおいしいけれど、野菜ほど新鮮なおいしさが際立つものがあろうか。

台所の戸を開けて数歩歩けば庭が畑という環境は、やはり田舎暮らしのたまものに違いない。

秋蒔き野菜たちがすっかり芽を出し、大好きな抜き菜の季節になった。

大根、白菜のやわらかい葉を抜いて、生でもお汁にも炒め物にも・・・何でも食べている。

それから、お芋のつる。ベーコンと炒めると、これがまたおいしい。

ナスはもう実をつけなくなったが、ゴーヤもピーマンもまだまだがんばってくれていて、夏野菜と秋野菜がいっぺんに食卓をにぎわしてくれる季節はありがたい。

先日、手仕事展があった会場は、昔からの商店街の一角だったので、おいしいものがいっぱいあった。

お隣の「ながの蒲鉾」さんが差し入れしてくださった、人参の葉のかき揚げのおいしさは特筆ものだった。

人参の葉は前からうちでも食べていたけれど、あんなにぱりっとおいしい、色もきれいなかき揚げは初めてだった。

人参も抜きながら成長する野菜の代表格である。

さっそくねらったが、まだ3センチあまりのレース状の葉は、食べるにはかわいそうな気がしてひとまずおあずけとなった。

nukina003.jpg 向こうのわらの下には、にんにくを植えてある

10月11日(水)晴れ 「第14回野の手仕事展」&「第2回うさとの服展」

高知市の「まちの駅」においでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

お天気にも人にも恵まれ、おかげさまでとても楽しい3日間でした。

東西に長い高知県、西は宿毛市のメイさん、東は安芸市の彩歩さん、高知市は大勢のみなさんが、一番遠くは東京からはっちゃんが来てくださって、ありがたいことです。

隔週のラジオ番組でお世話になっているアナウンサーのちかさん、実際にお会いするのは初めてでしたが、キュートでステキな女性でした!

ちょうど中秋の名月の時期で、毎夜のお月見も楽しかったですね〜♪

月光を浴びながらチューハイ飲んで、バタンキューの毎日でした。

久しぶりに会って近況を聞くことができた人、新しく出会った人、いつもお世話になっている人・・・、人とのつながりをあらためてかみしめることができた3日間でした。

usato048.jpg うさとの服たち(私は木削りヨウさんのボタンに魅かれてシルクコートを買った)

10月5日(木)雨 粋なはからい

新聞を読んでいたポレポレが、「竹内敏信は粋なはからいをするなぁ」とうれしそうに言った。

竹内敏信氏は、現在開催中の県展写真の部の審査員である。

粋なはからいというのは、「入選作品の中にも褒状にしたい作品が11点あった。けれども入賞のわくがあるから入れられず、やむをえず作品の裏に金のシールをはった」と新聞の審査評で述べていたらしい。

「あらー、入選した人も楽しみができたわねぇ」

ポレポレの作品も入選したと、先日の新聞に名前が載っていた。

まだ県展会場に見には行っていないが、今度行ったらなんとなく作品の裏が見たくなりそうな気がする。

あっちでもこっちでも、こっそり裏をのぞこうとする人が大勢いそうで、想像すると笑える。

「えへへ、知っている人のも裏をのぞきたくなるよね」とポレポレも笑った。

ポレポレの写真協会からは、会員が6名も入選している。ほかの人のも気になる、やっぱり。

「会場係が大変よ。お客様、作品に手を触れないようにしてください!って、言い通さなきゃならなくなるわよね」

やっぱり楽しい。人々に宝くじのような楽しみを与えてくれるなんて、粋なはからいに違いない。

indo169.jpg インドの路地裏

10月4日(水)曇り 秋の匂い

毎年10月がくるたびに、いい季節にうまれたなぁと思う。

空気が澄んでおいしくなり、一日中でも陽射しをあびて体を動かしていたい。

あちこちで稲を刈るコンバインの音が響き、干し草を焼く煙が上がるのも風情がある。

柿や栗が熟れ、ホトトギスやコスモスやニラの花も咲き、真っ赤なパイナップルセージや紫ルーシャン、アメジストセージも花開いた。

ただ生きているだけで幸せな気分だ。

秋はまた、草木染めの季節でもある。そろそろ野ぶどうも色づいてきた。

自然からいただいた色液の中に、タイシルクを入れて静かに煮る。

昔の日本のシルクと同じ匂い。ああ、まだタイは日本の昔のような、丁寧な手仕事が残っている!

残念ながら、日本の現在のシルク製品の中には、昔とは似て非なるものが多くなった。

煮れば本当によく分かる。匂いが違うのだ。

シルクの匂いを深呼吸しながら、煮ては冷まし、また煮ては冷まし、1枚のストールを長いときは1週間ほど染め続ける。

やがて「えもいわれぬ色合い」になってきたら出来上がり。

seegi101.jpg セージの花びらで染めるときれいなピンクになる

2006年9月の暮らし

9月29日(金)晴れ 唐辛子

大好きな唐辛子が、赤く熟れた。

料理にもクラフトにも飾っておいても・・・、万能の唐辛子の収穫期だ。

長老は今日、デイサービスに持っていきたいと言うので、英字新聞にくるんであげると喜んでいそいそと抱いて出かけた。

92歳の長老に、真っ赤な唐辛子の花束。とても似合ってかわいかった。

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9月27日(水)晴れ 発芽玄米は簡単♪

日一日と空気がおいしくなる。いい季節だ。

高知県庁HPの「田舎暮らしポータルサイト」に、「はーと・らいふ村便り」がリンクしていただけるというメールが届いた。

県内のIターン仲間たちが、いっぱい出ている。楽しいサイトに仲間入りだ。

すすめてくれたのは、Iターン3年目のリナちゃんと10年目のヒサちゃん。

2人ともこの間遊びに来ていて、リナちゃんから昨日ハガキが届いた。

『あの日以来2人で会うたびに、私たちもはーと・らいふ村のような暮らしがしたいねーーと話してばかりです。』と書いてあった。

わぁ、ライフスタイルに共感してもらえるのはうれしいけれど、まだまだこれからだ。

さて、タイトルの発芽玄米。

うちのお客さんはほとんどが玄米だけど、先日小松さんにとてもいいことを教えていただいた。

発芽玄米って、私は芽が出たものを言うのだと思い込んでいたけど、1日水に浸けておいたら芽が出てなくても十分「発芽玄米」なんだそうです。

つまり、玄米の中ではちゃんと発芽したのと同じ状態になっているから、酵素が活性化してアミノ酸も増すし、消化しやすくなっていいことだらけ。

一番賢い食べ方だとおっしゃっていた。

たっぷりのお水に浸けるだけだから、誰にでも簡単にできますよね♪

玄米自体が白米と比べると、違いが歴然としているミラクルフードです。

食物繊維が豊富だからダイエットにもいいし、カルシウム、鉄分、ビタミンBもEもたっぷりだし、必須アミノ酸、内分泌や神経の働きを安定させるパントテン酸も含まれている。

第一、玄米は水に浸けておけば芽が出るってことは、「生きている」んですよね!

asizuri031.jpg 足摺岬に日が沈む

9月23日(土)晴れ 「アセンションの時代」を生きる

バーバラ・マーシニアック著「アセンションの時代」という本を読まれたことがありますか?

その本に解説を書かれていらっしゃる、小松英星さんがおいでてくださった。

お会いするのは初めて。お名前を耳にしたのも、この春に宮崎県から初めてうちに訪ねて来た方から教えられてだから、つい最近のことだ。

彼女にとって神様のような存在で、知る人ぞ知る著名な方だということは、HP「ガイア・アセンション」http://www21.0038.net/~gaia-as1を拝見してもよく分かった。

まだご存知ない人のためにプロフィールを簡単に書くと、1931年高知県生まれ、東京大学経済学部卒業後日立製作所に勤務され、現在SN研究所を主宰されている。

著書に「タスマニアの羊」「混迷の星」など。

あまりにも壮大な内容で、無知な私には目をパチクリだったが、とにかくHPを拝見しただけでも「うわぁ、こんな方が日本にいたのだ」と驚いていたので、さらにお会いするのはドキドキした。

第一印象は「なんて気品のある方なんだろう!」。

時間を共有するにつれ、「なんて魅力的な、おきれいな方なんだろう!」。

大先輩の男性に「おきれい」と感じるのは自分でも驚いたが、とにかくお顔がつやつやして肌がきれいで、深いまなざしが輝いていて、笑顔が優しい。

好奇心いっぱいの若々しさも、随所に顔を出して楽しかった。

今回は足摺岬に行かれての帰りだったので、撮影した「トオルマの夕日」のデジカメを拝見し、持参した資料もいただいた。

さらに発芽玄米の方法など、みんなに知らせたい貴重なお話もいろいろうかがったので、いずれまたあらためて紹介したい。

小松英星さんを見送ったあと、私たちはさっそく「トオルマの夕日を見に行こう!」。

足摺岬まで「夕日に間に合うか?!」と車を走らせると、大勢の人がカメラをかまえていてびっくりした。

「トオルマの夕日」は春分・秋分の日の前後にしか見られない。長さ80mもの洞窟を、夕日の光が貫く現象だ。

さっき小松さんに見せていただいたのと同じ洞窟が見え、その向こうに沈もうとする夕日、間に合った!

しかし、無情の雲が出てきて、洞窟を通して夕日を見ることはできなかったが、それでも真っ赤な夕日は「来てよかった」と感動する美しさだった。

地元の方たちがテントを張って、夕日を見に来た客たちの車を誘導していた。

帰り際、ふと思い立って、「あのー、Tさんはいらっしゃいますか?」と尋ねた。

小松さんが友達だと名字を口にされていたのを思い出したのだ。

なんとTさんはさっき、私たちの車を誘導してくださり、「足元に気をつけて。ほらあの一番前のカメラの左が空いていますよ」と親切に教えてくださった、とても感じがいい人だなぁと思っていたおじさんだった!

なんだかねー、もういろんなことが、ちゃんと現れてくれるんですよね。

Tさんと名刺交換し、ストーンサークルの遺跡について「私たちもお役に立てることがありましたら」と立ち話した。

やはり、私が思った通り!

小松さんにも申し上げたが、管理しているのは「高知県〇〇〇〇〇」。

ああ、何もかもつながってうまくできている。不思議だけど不思議じゃない。(また出た!)

「これからですよ」というTさんに、何度もうなずいてその場を離れた。

秋分の日の今日、昼と夜の長さが同じ一日。

辺りはすっかり薄暗くなり、「海癒」までもどる時間が遅くなりそうなので、久しぶりに「足摺テルメ」の温泉に入って、食事もして帰ろうということになった。

露天風呂に身を沈め、記念すべき一日をゆったり思い出しながら、目の前にひろがる太平洋やちょうど横切っている客船の灯りや・・・、左手に突き出した岬の温泉郷のネオンを眺めた。

秋の風が、涼しくて気持ちいい。

大勢の人を巻き込み、何人かの人生を左右し、私たちがこれからやろうとしていること・・・、うまくいきそうな予感がする。

満足してお湯から出ると、おなかぺこぺこでレストランに一目散。ポレポレは「から揚げ御膳」私は「おまかせ御膳」をいただき、とっても楽しい一日だった。

komatu034.jpg 風雲社発行 2000円+税

9月17日(日)雨 雨の合い間の収穫

断続的に激しい雨、まだ台風の影響ではないと思うけど。

雨の合い間をぬって、庭に出て収穫をする。

写真は、ゴーヤ、ピーマン、オクラ、いちじく。

いちじくはそのまま食べても、とても甘かった。

もいだ手が、いちじくの蜜でねばねばする。

これなら天然酵母もなんなく作れそうだ。挑戦してみよう。

たくさんなっているので、コンポートも作る予定。ばあば工房のばあばちゃんに習った秘伝。

でも、私は去年の今頃ラジオで作り方を紹介したので、秘伝でもないか(笑)

ゴーヤはまゆぞうさんに習った「ゴーヤとキムチのソテー」にして食べる。

豚肉をミンチに変えて作ったが、とてもおいしかった。で、これも先週ラジオで紹介した。

ちゃんと「私じゃなくて、まゆぞうさんという方のレシピです」と前置きした。

オクラは毎日取らないと、一日取り遅れたらすごく大きくなって食べられない。

ピーマンは緑なのに、いくつか赤いのがなるのはどうしてだろうか?

別に味に変わりはないし、見た目もきれいなので、カラーピーマンよろしく食べている。

ピザのトッピングにしてもきれいだし、サラダにもいいし・・・。

もう一つ、庭に出たら小さな「秋ナス」がいっぱい実をつけていた。花も咲いている。

ナスは夏野菜として食べたあと、早めに切り戻してやると、秋にまた実をつけてくれるのだ。

1本で二度も食べさせてくれるなんて、可愛いやつ、いい子だ。

おまけに秋ナスは昔から、「嫁に食わすな」と言われるほど味もいい。

晴れたらそろそろ秋蒔き野菜の種蒔きもしなきゃ。

白菜、人参、えんどう豆、レタス、大根など、ポレポレがたくさん用意している。

ピーナッツとお芋も掘る時期が来ている。後期の稲刈り、古代米の稲刈りももうすぐだ。

台風よ、来るな!!!

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9月16日(土)雨 家族の一員

3日ほど前から、はっきりと秋になった。「目にはさやかに・・・」どころではない。

夜など「寒い」と口にしたくらいだ。昼間の風も違う。いい季節になった。

同時に天然酵母の発酵時間もだんだん遅くなって、きのうの朝パン種をビンに入れて出勤し、帰宅してもまだふくらんでいなかった。

あわてて焼くこともないので、もう一晩寝かせる。

今朝みたら、しっかりふくらんでいた!!

「あ〜、生きている! 元気だ!」と、いとおしくなる。

天然酵母はもう我が家の一員で、ずっとエサをやって育てている。

ちなみに、エサは砂糖かハチミツ、りんごの皮。

そろそろいちじくも熟してきたので、今度はいちじくの天然酵母も作ってみたいと思っている。

パンを焼く人が一番うれしい瞬間って、オーブンからいい香りの焼きたてパンを取り出す時ではないだろうか?

私はそれよりももっと、天然酵母のパワーでふくらんでいく過程が感動する。

だって、目に見える変化でしょ? 果物にこんな力が宿っているという証拠だもの、心から「わぁー、天然酵母って本当に存在するんだ!」と、毎回マジックを見ているように楽しくなる。

これが楽しみで、天然酵母パンを焼いているのかもしれない。

みなさんも、ぜひ天然酵母を育てて、家族の一員にしてみませんか?

とっても簡単! 透明な空き瓶1つ、りんご(半個)やぶどうなど果物、砂糖またははちみつ大匙

1杯、果物と同じ量の水、たったこれだけ。

りんごだったら皮ごとすりおろすか、厚めにむいた皮を使います。

空き瓶は熱湯消毒してください。その中に材料を入れて混ぜ、フタをして室温で2日から7日置いておきます。

ぷくぷく気泡が立ってくるのを眺めて、プシューと音が出るくらい泡が立ってきたら、出来上がり。冷蔵庫で保管してください。

もうこれであなたも天然酵母パンが焼けます。

私は1回に40ccずつ天然酵母を使います。つまり粉は400gずつこねるからです。

写真のボールの中のかたまりが、400gの粉をこねて寝かせているところ。ほんの少しでしょ?

でも、これがワーとふくらむ。あんパン16個、ピザなら大きなのが4枚も焼ける!

自分で作ることは、思ったほど大変なことではなく、私にだってできるのですから誰でも出来ます。

あとはやるかやらないかだけ。

panjpg.jpg こうしてまた1日室温で置きます

9月10日(日)雨 カンパーニュを焼く

ほとんど毎日、自家製天然酵母パンを焼いている。

昨日は、馬荷に最近引っ越してきたYさんがひょっこり来たので、お土産に差し上げた。

サーファーで世界中をうろうろしてきたというYさんなら、かたいパンも分かってくださると思ったのだ。

近所の高齢者の方々なら、あんぱんに限る。中に何も入ってないパンは、がっかりされる。

あんぱんは1度に16個焼けるが、カンパーニュは1個か2個。

朝1個食べてしまったので、Yさんには1個しか差し上げられなかった。

今日は大学生Nちゃんの来訪があったので、大方の黒砂糖を使ったパンを準備していたが、発酵が遅れて間に合わなかった。で、酵母ちゃんとレシピを差し上げた。

黒砂糖がまずかったのだろうか? なにしろいつも「新しいパンに挑戦」なので、自分でも自信が無い。

試食させられる方は、もっと恐い? 大丈夫、死にはしないって。

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9月9日(土)雨 天然素材が好き

私の「自然好き」は、衣食住すべてだと言える。

それはたぶん、「いずれ土に還るもの」が基本になっている。・・・と言うのはあとでくっつく理屈で、本当は「ただただ好きで、好きなものは気持ちいいから」。

沖縄の染織作家、上原美智子さんがテレビの特集でこんなことを言っていた。

「美しいものや笑いや音楽から、人間は生きるエネルギーをもらう」と。

私もその通りだと共感する。付け加えれば「好きなもの、おいしいもの」も生きるエネルギーにつながる。

それは決してお金のかかった贅沢なものというわけではなく、ただ心から好きなだけだが、癒される、感動する、幸せになる。

最近Iちゃんのお姉さんに作ってもらったリネンのバック、おそろいのポーチがついていて、とても気に入っている。

ボタンはポレポレが作った「神代杉ボタン」。8000年から25000年も火山灰に埋もれていた杉で、「神代の昔からあった」ということで命名された珍しい木だ。当然四国には無い。

ポレポレも県外の木工仲間から少しだけいただいた板で、「縁起物だから多くの人にお守りのように使ってもらえたら・・・」とボタンにした。

限定販売のそれをわざわざつけてくださって、何も言わずに渡してくれたのは、彼女の人柄と言うべきか。改めて感謝だ。

fukuro006.jpg 

9月6日(水)雨 昔のミシンの椅子

ポレポレの新作スツールは、高知市のお客さんのご注文。

一目見て、「あ、昔のミシンの椅子だー!」と声をあげた。

その方はずっと探していたけど、なかなかこんなスツールが無かったとおっしゃったそうだ。

私も大阪の「風水土のしつらい展」に行った時、アンチークのスツールが欲しかったけど、お値段を聞いて買えなかった思い出がある。

ありそうで無い昔のミシンの椅子、そんな椅子ってけっこう欲しい人がいるかもよ。

まずは10月7日から高知市である「野の手仕事展」で、お客さまの反響に表われるに違いない。

misinisu060.jpg これも使うほどにあめ色に変化していく

9月5日(火)曇りのち雨 自家製天然酵母パン

今日は職場に、焼きたてのほっかほか天然酵母パンを持って行った。

新しいタイプのパンを焼いたので、試食してほしかったのだ。

朝さっそく、ご自身もパンを焼かれるOさんに、「ハイジのパンみたいな素朴なパンなの。食べてみて」と1個渡す。まだ温かい。

この間、ポレポレが海癒のミツさんに会ったら、天然酵母パンに興味を持っていらっしゃって、「僕はずっしりした固いパンが好き」とおっしゃったとか。

「あー、分かる。たぶんルヴァンのパンみたいな、もっとも素朴なパンなのね」と話した。

天然酵母のパンは作ってみると簡単だが、なにしろスローなので時間がかかる。2日がかりだ。

朝、パン種を仕込んで出勤し、夕方帰ってくるとビンの中でふくらんでいる。

夜、その種と全粒粉と塩を合わせてこね、ボールにラップをかけて1晩寝かせる。1次発酵だ。

翌朝、ボールの中で2倍くらいにふくらんだ生地を分割し、成形して2次発酵させること1時間。

出勤時間に合わせて焼き上げ、職場に持参したというわけだ。

これがイーストだったら、2時間30分くらいで焼ける。すごい時間差だ。

でも、りんご酵母とうちでとれた全粒粉、海からとれた地元の塩・・・全部自然のめぐみだけで焼いたパンは、やはりじっくり時間をかけて発酵しただけ味わいが深い。

朝一番にもかかわらず、Oさんは食べ出したら「おいしい!」と止まらなくなって、けっきょく1個全部食べて、「あ〜、眠くなった」(笑)

Sさんのほうはパンを焼かない人なので、かたいパンより市販のやわらかいのが好みだったのかな?

ちょっと食べて「あらっ、甘みもあるねー」と言っていたが、「10時のおやつに」と残したみたい。

私はお弁当に2個食べたが、もう満腹になってしまった。素朴なハイジのパン、昔はたぶんこれが普通だったのだろうな〜と思う。私も大好きだ。

帰宅したら残りはポレポレが全部食べていて、1個も残っていなかった。「うん、うまかったよ」

昼休みに図書館から、天然酵母パンの本を2冊借りてきて、ただいま研究中。

tennen063.jpg 天然酵母は7月から生き続けて、今日も元気!

9月3日(日)晴れ コスモスの種蒔き

今年も10月29日の「コスモス祭り」に向けて、地域が動きだした。

朝8時、ポレポレと集合場所に出かける。今日はみんなで種蒔きだ。

昨年初めて国道から馬荷小学校までの「コスモスウォーク」や、校庭で地域の特産品を販売する「コスモス祭り」を行って、大盛況だったようだ。

私たちは残念ながらイベントが重なって参加できなかったので、今年は少しでもお手伝いしようと話していた。

今日も陽射しは暑かったが、みんなであちこち手分けして種蒔きし、10時くらいには終了。

田んぼがコスモスの花で埋め尽くされる季節が、楽しみだ。

ついでに、みんなで案山子を作ってはどうか?

人口が少ない過疎の村だが、あっちにもこっちにも人(ならぬ案山子だけど)が立っていたら楽しい。

よそから来た人が、車を止めて道を尋ねようとしたら、どれもこれも案山子さんだったなんて、想像するだけでにんまりなる。

村人の「心のゆとりや茶目っ気」が大いに発揮できると思うけどなぁ?

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2006年8月の暮らし

8月29日(火)晴れ 感想ありがとう!

地味なモノクロ写真、重いテーマ、あどけない表情に向かい合うほどに、自分に何かをつきつけられている気持ちになる・・・そんな写真展に足を運んでくださって、感想を入れてくださったみなさま、ありがとうございました。

■以前、本屋で「どうぶつたちのレクイエム」を見て、その表紙の犬の目にひきつけられて購入 しました。

 とても心が痛く、何かできることはないか? と考えました。

 そのポートレートがここで見られて、とてもうれしく、また、とても悲しく思います。

 できるだけ殺処分を受ける子たちが少なくなるよう、祈るばかりです。

 結局のところ、飼うのも人間、捨てるのも人間、処分させられるのも人間、全て人間のエゴな がやけん、同じエゴなら最期までみとどけたいと思います。(30歳男)

■このような厳しい現実を目の当たりにするにつけ、自分が人間であることを恥じ、申し訳なく 思います。

 私が今働いているところにも、数匹の野良猫が住みついています。

 ガリガリに痩せこけているのに、季節になるとやはり出産してしまいます。

 これだけでも頭が痛いのに、その上わざわざ捨てに来るバカ者もいるのです。許せません。

 日本全国同様のことはあるのでしょうが、こちらに来て都会よりも田舎のほうが動物の生命を 粗末にしているように思います。(地域猫の発想はないようです)

 自分に出来る範囲で、里親探しや避妊・去勢手術を受けさせるなどしていこうと思っておりま すが、時々空しくなります。こんなことをして一体何になるのかと・・・。

 今回の写真展のことも、周りの人たちに声をかけましたが、「そんなの見たら辛くなるから・ ・・」と言う人が多かったです。

 現実から目をそむけても、何の解決にもならないのに・・・。

 写真展を開催してくださり、ありがとうございました。(45歳女)

■家庭で飼われている幸せな犬しか見たことがなかった私にとって、保健所で撮られた犬たちの 写真は、かなり強烈でした。

 みんな、この後自分がどうなるか分かっているというような顔をして、ただただ悲しそうにゲ ージで待つしかなかったのだと思うと、胸がしめつけられるような思いがします。

 人間の身勝手な理由で、こんなにたくさんのかわいい動物たちの命が消えていく世の中は、大 事なものを忘れているようで悲しいなと思いました。

 もし自分が犬や猫を飼う機会があれば、責任を持って最後まで可愛がる飼い主になりたいと思 います。

 貴重な写真を見せていただいて、本当にありがとうございました。(17歳女)

■わたしは犬をかっているので、その犬をたいせつにします。(8歳女)

・・・・・・・・・・まだまだそのほかにもたくさんの感想、書き切れませんが感謝です!!

8月25日(金)晴れ 来てくれただけでもありがたい

昼休みに四万十市まで車を走らせ、ヨンデンギャラリーでの写真展を慌ただしく見てきた。

片道20分、見た時間も20分。なんとかなった。

今朝、10時のオープンに間に合わせて、ポレポレが1人で準備した。

作者・児玉小枝さんからお借りした、けっこうたくさんの写真。

テーマ別に色の違う台紙をつけ、展示するだけでも大変だっただろう。

捕獲されて死を待つ「どうぶつたちへのレクイエム」。

譲渡会で里親に引き取られて命びろいした、「ラスト・チャンス」。

家族の一員として年をとり、よぼよぼになって介護される「明るい老犬介護」。

真ん中に休憩用のテーブルと椅子があり、この写真展のきっかけになった1冊の本も置いてある。

感想用紙も置いて書けるようになっていて、横には手作りの感想ボックス。

つい「入ってるかな?」とのぞいて見る。

1枚だけ入っていた。10時から12時の間に、もう観て書いてくださった人がいたんだ。

ポレポレは今日、午後から愛媛県で「木工教室」があり、夕方帰ってきた。

11時30分に写真会場を出たと言うので、入れ違いだったわけだ。

「オープンして少し居る間に、おばさんが1人観に来たけど、ちっともテーマなんか見てないんだよ。うちにも犬を飼っていると言って、かわいいかわいいと喜んで観ているので、その犬たちはみんな殺された犬ですよ、と横から言うと初めてエーーって・・・」

「まあ、そんなもんよ。来てくれただけでもありがたいと思わなきゃ」

高知県内の捨てられた犬ともらわれていった犬の状況を、ポレポレが苦労して役所の人に聞いてまとめた紙もひっそり展示してある。

平成12年から17年まで、細かく分かる1枚だ。

そんなのに目をとめる人なんて、まれなんだろうなぁ。

moku046.jpg 庭で遊ぶモクとハナ(しっかりカメラ目線)

8月23日(水)晴れ一時雨 ポレポレの月

8月に入った日、「あ、今月はポレポレの月だ!」とつぶやいた。

そう、新年から待っていた8月。

NHKのワールドカレンダーの写真が、ポレポレが1位をしとめた「ステージ」という作品になるのだ。

日記に書こう書こうと思ううちに、8月も終わりに近づいている。

この1か月、世界中でどれだけ多くの人がポレポレの写真を眺めてくれただろう。

神戸の実家、お世話になったみなさん、十和村の村長さん・・・

ポレポレは毎日カレンダー見てどんな気分だろうな?

・・・と思って毎日観察しているが、今はもうどうぶつたちの写真展のことで夢中。

珍しくポレポレが中心になって動き、自分でいろいろなところにお願いに上がり、1円の儲けにもならないことに毎日汗を流している。

ポレポレらしい。

いよいよ明日、搬入。多くの人にぜひ見てやってほしい。

polepole047.jpg

8月18日(金)風雨 新米の発送

のろのろ台風がふき荒れている。

昨日も午後から激しい風雨だったし、昨夜も一晩中たたきつける風雨の音がしていた。

朝になっても「台風一過」とはなっていなかった。

今朝は早めに出勤しなきゃ。山道に木切れが散乱していて、取り除きながらの運転となることがある。

台風が来ることが分かっていたので、昨日まだ本格的に降り出す前に、ポレポレが新米第一号の発送をしたそうだ。

自然に左右されるお米の味。今年の天候はどんなお米を育てただろう。

躾を十分にしていない娘を嫁に出すような・・・、うれしさと心配の両方がある。

でも、化学肥料も農薬や除草剤も一切使っていないから、「天におまかせ」の気持ちもある。

棚田はそれぞれの田んぼに生態系の特徴があるから、たぶん味も微妙に違うのだろう。

残念ながら、私にはそれが分からない。

お米大好きで、たいがい「おいしい、おいしい」と食べている。

ただ、炊き上がった時の香りには、とても敏感。

早朝だし、家中に漂うし・・・、「あ〜、しあわせな香りだ」とくんくんする。

お米は年間予約の分を確保し、あとは「売り切れごめんなさい」の販売となる。

今年もパワーいっぱいの棚田米を、おいしく食べていただけますように・・・。

inekari025.jpg 「稲刈り体験教室」のひとコマ。子どもたちにも伝えたい、農。

8月10日(木)晴れ 案山子の兄弟

仕事の帰り、ふと見ると「あ、案山子作ってる!」

8つ目の案山子さんは、金時の腹かけをした子どもがブランコに乗っている。

これらの案山子を作ったのが、白い手ぬぐいをまいているおじさんで、帽子の人はお兄さん。

大阪から今帰省していて、兄弟で楽しく製作中だったのだ。

車を止めて近づくと、思った通り「人生を楽しんでいる人」で、自宅も庭も手作り。(右端に写っている白い家)

和紙を使った手作り作品で、新聞にも載ったことがあると言う。

「良かったら今度見に寄って」と言うので、「ぜひ!」と約束して帰った。

初対面だけど、意気投合というわけで・・・。

kakasi018.jpg

8月7日(月)晴れ 早期米コシヒカリの刈り取り

仕事から帰ったら、軽トラがなくポレポレも居ない。

稲刈りをしていたと帰ってきて言うので、びっくりした。

台風が直撃しそうなので、急きょ早めたのだと言う。

そういえば今朝出勤する時、あっちでもこっちでも稲刈りしていたなぁ。

中でも御坊畑の田んぼの岸には、にぎやかに案山子がいっぱい並んでいて、その後ろで老夫婦が稲刈りしていた。

どれが案山子でどれが人間か分からなくて、楽しかった。

kakasi041.jpg これ全部案山子です!

8月5日(土)晴れ 夏眠

10時と3時にお二人ずつの来客があった。

村に初めていらっしゃる人たちで、みなさん「こんなに遠くとは思わなかった」。

ちょうどお茶の時間なので、飲みながらつまみながらおしゃべり。(お酒と誤解されそな表現)

初めてなのに驚くばかりの共通性。不思議だけど、不思議じゃない。

うちに興味を持ち、わざわざ訪ねてくださるのだから、共通性があるのは当然かも知れないけれど、話すごとに驚き、うれしくなる。

特に午後からのお客さまはまだ大学生で、「何がきっかけなのだろう?」とポレポレと話題になった。

玄米を求めてくださって、『帰宅してさっそく炊いてみたけど、とてもおいしかった。』とメールをくださった。

「みなさん本当に丁寧で、頭が下がるわねぇ」とポレポレと感心した。

先週の日曜日に来られた2組のみなさんも、さっそくきれいな絵葉書やらメールで礼状が届き、行き届いた心遣いに恐縮していたのだ。

うちはまだまだ、十分なおもてなしができてないから。

そうしたいと心から思いながら、私が退職するまでは無理かも知れないという気もしている。

バタバタでいつも反省が残る。

夜メールを開いたら新しい訪問希望者が!

姓だけは分かるけれど、どこに住んでらして、何に興味を持ってはーと・らいふ村に来られるのかまだ分からない。

連泊希望とあるので、県外の人なのは間違いないだろう。

さあ、どうしよう。とにかくお返事を書いて、「はーと・らいふ村の何に興味がおありですか?

私たちに協力できることがあれば、喜んでいたします」と伝えた。

ポレポレが「結局、癒しが求められているのかなぁ」とポツリ。

午前中のお客さまは、「ほかの人とぶつかるので」といったんお断りしていた人たちだった。

でも、「はーと・らいふ村に行けると思うと、昨日からわくわく楽しくなっていたのです」と言われると、「こんなんで申し訳ない、もっと喜んでもらえる努力ができないか」という気になる。

はたして何ができるか?

mokko007.jpg 木工教室に参加した家族。お父さんが作った椅子を持って・・・

8月4日(金)晴れ タムさんの受賞

先日、高知新聞にタムさんの顔写真が大きく出ていてびっくりした。

短編小説で一席に選ばれ、小説とともにプロフィールが紹介されていたのだ。

タムさんはその昔、「しろたが会」というグループを結成し、「マスト」という環境を考える冊子を発行していた。

「しろたが会」は「素人が耕す会」の略で、農業経験のない人たちがお米作りを学ぶグループで、うちの棚田に毎月はるばるやってきていた。

高知市や南国市からだから、けっこう時間をかけてやってきて、1人1枚ずつ田んぼを担当し、紙マルチや鯉やいろいろな方法でお米を作っていた。

メンバーは会社員や看護婦さんなどだったが、その後みんな辞めてしまって自然の中で生きることを選択し、タムさんは酪農やニラ栽培など本格的な有機農業の経営者になっている。

そうそう、とってもかわいいメンバーの女性と結ばれ、私も結婚式にお招きしていただいたのだった。

「野の手仕事展」にもいつも来てくださって、やがてタムさんも木工作品や奥さまのリースで作品展を開催されるようになり、「農と創作」という同じテーマを追求する仲間としていつも気になる存在だった。

タムさんが書ける人だということは、「マスト」時代からよく知っていたのだが、改めて新聞で作品を拝見して、ほんとうに驚き歓声をあげた。

父も大喜びして「そのページを切り抜いてくれ」とせがみ、デイサービスに持参してみんなに自慢したみたいだ。

「家族みんなでタムさんの受賞を喜んでます」とメールしたら、「お世話になった人たちに喜んでもらえたのが、一番うれしかったです」とご丁寧にすぐお返事がきた。

いつも会えるわけではないが、それぞれがんばっているステキな仲間たちがいることは、なんて幸せなことだろう。

明日もあさってもまた、2人、1人、また1人と訪ねてきてくれる予定です。

8月1日(火)晴れ 何屋さん?

頼まれていた「自家製全粒粉天然酵母のパン教室」があった。

今回はほとんど初めてお会いする方ばかりで、男性も2名含まれていた。

そのうちお1人はプロのケーキ屋さん!!

地域も広い範囲から参加されていて、三原村、西土佐、土佐清水、宿毛・・・の人たちもいた。

短時間に目いっぱいで走ったが、合間に話しかけてくださる人も多く、楽しかった。

「私も自然の中での暮らしが好きなんです」

「おうちでカフェやりたいんです」

「子どもも参加したがっていますので、親子教室お願いします」

「村おこしに役立てたいと参加しました」・・・等々。

その中で笑っちゃったのが、「先生って、いったい何屋さん?」

これはポレポレにも共通するのだが、私たちはいろいろなことをやっているので、「何者なんだろう」と疑問を持たれても無理もない。

第一、「はーと・らいふ村」というのが、なんなのかもわかりずらい(笑)

私たちの中では全部がつながっているのだけれど・・・。

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2006年7月の暮らし

7月29日(土)晴れ 自家製全粒粉天然酵母パンづくり

ほんとに楽しい一日だった。

人はやはり楽しく生き生きと生きるのが、一番輝くのだと思う。

9時から12時まで「あかつき館」の2階調理室で、Sさんを講師に迎えてパンづくり教室。

近くから遠くから、10代から50代まで、男性も女性もみんなで和気藹々で、パンを焼き、サラダとコーヒーで昼食、天然酵母も作って持ち帰った。

講師のSさんは、先日「たぬき」の写真の左にカップを持って写っている美しい女性。

参加者は神戸からキムさんとパートナーのジュンちゃん、愛媛や宿毛などからも来てくださって、すごくいい雰囲気で盛り上がった。

驚いたのは、みなさんそれぞれ手作りの暮らしを実践してらっしゃる方ばかり。

試食しながらの自己紹介では、「へぇー」「わぁー」という話が相次ぎ、なかなか次の人に順番が廻らない(笑)。

偶然ではないですね、これは。類は類を呼ぶ、友は友を惹きつける。

今日使った全粒粉は、もちろんうちの庭で育てた麦を、手刈りし脱穀して今年買った粉引き機で粉にしたもの。

少しずつ使うたびに粉にすることができ、酸化も防げるのでうれしい。

午後からは高知市のS先生が初めて訪問してくださった。

おいしいチーズケーキをわざわざ発砲スチロールの箱で冷やしながら、かなり道に迷って来られてありがたいやら気の毒やら・・・。

明日も本山町から初めての来客がある。

大丈夫かしら、道分かるかしら。携帯も圏外だし、ちゃんと地図をHPに掲載しなきゃあと思いはじめている。

「はーと・らいふ村に行ってみたい」というお客さまが増えるのはありがたいが、たどり着くまでにくたびれてしまっては申し訳ないから。

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7月21日(金)雨 理想の上司

朝から激しい雨。各地で被害が大きく報道されている。

梅雨明けがこんなに遅いのも珍しい気がする。

19日(水)も雨だったけど、午後から土佐清水市で自立支援の会の打ち合わせがあり、カフェ「たぬき」とギャラリー「チェリー」に初めて行ってきた。

両方とも初めての客を待っていてくださって、とびきりおいしいお茶をいれてくださってごちそうになった。

ちなみにカフェ「たぬき」は金土日曜だけ営業で、その日は私のために特別に開けてくれたのだけど、チャイおすすめです。おいしかった!

そのほかにも麻の実入りスコーンとか、マスターのおすすめがいろいろあります。

夜は野田正彰先生の「青少年のこころ」と題する講演会があり、目からうろこが落ちる思いだった。

内容については、改めてまた書いてみたい。

「理想の上司」と今日のタイトルを書いておいて、全然関係ないことばかりつらねているけど、本題に移ります。

よく見るでしょ? 有名人にたとえる「理想の上司」のアンケート結果。

最近ではヤクルトの古田監督というのが、「うん、分かるなぁ」と思って見たことだった。

私にとって「理想の上司」は、A所長。

優しくて話しやすくて、偉ぶらずに支援してくださって、「何か今困っていることない?」といつも聞いてくださる上司だ。

こんな上司のもとでなら、単純な私なぞは無い力をふりしぼって日々がんばるな〜。

今年が正念場だと思っているプロジェクト。どんくさい私がフーフー言いながらもがんばれるのは、A所長抜きでは考えられない。

プロジェクトが決まった時A所長がかけてくれた一言、「これからが大変ですよ」がじわじわと日を追うごとに実感となっている(笑)。

あ〜、さすがお見通しだったんだ。そしてずっと、目を離さず「困ったことない?」と支援してくださってるんだ。

そのA所長が今日、ブログがあることを教えてくださった。

さっそく今夜開けて読んだ。所長やみなさんのお人柄が伝わって楽しい。

お忙しい日々、県民のために努力を重ねていらっしゃる様子が、手にとるように分かる。

理想の上司の人間味に、また一層尊敬の念が深くなった。

tanuki014.jpg 料理だけでなく、風通しのいい店もマスターの手作りの「たぬき」。

7月19日(水)雨 初めて古代蓮が咲いた

蕾ができていたので、今か今かと待っていた「古代蓮」の花が咲いた。

弘法寺からいただいてきて、4月に植えた蓮だ。

最初葉が出てくると、水面を覆い尽くす。

その中からすっくと茎が伸び、高い位置に葉を増やしていく。

最後に伸びた茎の先に、濃いピンクの蕾がついたのだった。

ぽっと灯をともすように咲いている、淡いピンクの蓮の花。

つぎつぎと花を咲かせるのだろうか?

hasu013.jpg古代蓮の後は吾亦紅、その右の雑草みたいなのは、ステビア。

7月15日(土)晴れ スイカとブルーベリー

梅雨明けを思わせる晴天とともに、燃えるように暑くなった。

スイカとブルーベリー、両方とも今が収穫期。

少しずつ時間差で熟れていくのは同じだが、採るタイミングは対照的だ。

スイカは外から見ても素人には分からなくて、カンと決断力がいる。

「叩いてみたらいい」と言われて、叩けども叩けども「???」

思いきって収穫して、包丁を入れる時に分かる。

ピッといい音がして、パリンと割れるスイカは熟れている。

今年のスイカも甘くておいしい。さっそく5.6キロの玉を1週間前に初収穫して食べた。

一方のブルーベリーは、子どもにも熟したのが分かる。

未熟な粒とは、色も大きさも全然違うからだ。

倍くらいにふくらんで黒く熟れているのを、選んで採って冷蔵庫に入れておく。

ある程度の量になったら、ジャムを作る。

そのままつまんで食べるのも好きだけど、初めての人は「すっぱい」と驚く。

きっと市販の甘いブルーベリージャムの味が、ブルーベリーそのものの味だと思い込んでるんだろう。

写真はブラックベリー。イギリスではどこにでもあるポピュラーなベリーだが、この辺りで育てている家は珍しいかも。

今は赤いけど、これが熟して黒くなると収穫する。文字通りブラックベリーだ。

うちではそのまま食べるほか、ジュースにしたり、ジャムにしている。

berry.jpg

7月7日(金)雨ときどき曇り 四万十川のめぐみ

夕食後、四万十川に釣りに出かけていたポレポレが、スズキを釣ってきた。

61cm、2.9キロ、一番おいしいサイズ。体長の割りに、丸まると太っているのが、見るからにおいしそう。

さっそく魚拓をとって、内臓を開いて見る。

「わぁー!!」 胃の中から、出てくるわ出てくるわ、大きな手長エビが8匹! ごりが2匹。

丸呑みしている! だから太ってたんだ。

以前、15センチほどの鮎を丸呑みしていた時も驚いたけど、手長エビの8匹もびっくり。

硬くて大きな形のまま、そのまま胃に入ってるんだもの。

スズキの身は白くて上品な味で、お刺身、ムニエル、から揚げ、ハーブ焼き・・・なんでもおいしい。

「脂がのっていて、トロみたいにうまそうだな」と、包丁を握るポレポレも感心している。

アラはニラとお味噌汁にする。骨は塩焼きにし、頭は二つに割って煮て、モクとハナのごちそうだ。

ちなみに胃の中身やそのほかの部分は、鶏が喜んで食べる。捨てるところが一つも無い。

こんな魚が何十キロも上って泳いでいるのだから、四万十川は豊かな川だ。

川が豊かで、手長エビやごりなどのごちそうがあるから、スズキも泳いでくるんだし、我が家も全員めぐみをいただいている。ありがたい。

suzuki010.jpg

2006年6月の暮らし

6月28日(水)曇り 初女さんのおむすび

ガイアシンフォニー2番に出演した、「森のイスキア」の佐藤初女さんの講演会があった。

私は星野道夫さんが出演したのしか観ていなかったので、映画とセットになった講演会をとても楽しみにしていた。

84歳になる初女さんは、青森にお住まいだ。心に悩みを持つ人々が訪ねてくると、みずから手料理でもてなしているという。

なかなかできることではない。

講演で全国を飛び回っていて、アメリカやシンガポールなど海外での講演もされているそうだ。

そのパワーとファンの多さに驚いてしまう。

高知でも大勢の人で会場に入りきらず、「立ち見はご遠慮ください」と気の毒そうにアナウンスが繰り返されていた。

「食はいのち」とおっしゃる初女さんは、「おむすびには不思議な力がある」と話された。

初女さんのおむすびを見た私は、「梅干もお米も手作りしているし、きっと私も初女さんのおむすびが握れるに違いない」と思ってさっそくやってみた。

見た目はそっくり。我ながらよくできた。

ポレポレに試食してもらったら、「うーん、普通」。「・・・・・・」

先日、中学生が悩んで泣いていたので、「初女さんのおむすび作ってあげるわね」と差し出した。

「・・・塩のかたまりがある」

「・・・・・」

やっぱり形だけ真似ても、無理だった。ちなみに初女さんは「めんどくさい」という言葉が大嫌いなのだそうだ。

日々の暮らしを丁寧に手を抜かず、今この瞬間を大切に生きる・・・私もそうありたい。

rudovekia071.jpg 今、庭の主役はルドベキアとチコリ

6月25日(日)曇りときどき雨 セラピストと旅人

木工教室があり、大勢の人と出会い、たくさんの作品が生まれ(ポレポレも驚いていた!)、楽しい一日だった。

6月の木工教室はずっと終日なので、昼食をみんなで食べて交流できる。

今日はセラピストのアヤさんとパートナーのハセさんから、いろいろな話を聞くことができた。

いただいた名刺を見ると、カウンセラー、気功、ヒーリング・・・5つくらい職業が並んでいる。

セラピストだけでも初めて出会う職業なのに、すごく多才な人なんだ。おまけにPTA副会長として熱心に活動もしているらしい。

ハセさんはポレポレと同じ神戸出身。ものづくりタイプの器用な人で、梅干もヨーグルトも全部手作りしているらしい。

「ハセさんのお仕事は?」と聞いたら、「旅人」という返事だった!

hasu068.jpg お客さんが活けて帰った庭の石臼

6月24日(土)曇りときどき雨 土佐紅と鳴門金時

土日は晴れてもらわないと困る、といつも言ってる私だが、今日は雨でもOK。

お芋のつるを植えるのに、ぴったりの天気だった。

毎年植える「土佐紅」に加えて、「鳴門金時」も植えてみた。味くらべだ。

作業が終わってから、みんなでヤマモモとイクリを採りに果樹園へ行った。

両方ともまだ熟れていなくて、蕨を採って帰ってきた。

蕨って、こんな季節にあったのだっけ?

紫陽花といっしょにコスモスも咲いているし、おみなえしも咲いた。

なんだか季節が本当におかしい。

おかしいと言えば、裏庭の杏が赤くなりかけたのに、先っちょのところが全部裂けてポタポタと落ち出した。

こんなことは初めてで、いったい何が原因だろうと話している。

もったいないので採ってジャムにしたり、杏酒にしたり・・・今日は大忙しだった。

ブルーベリーの収穫も始まり、にんにく、じゃが芋は全部収穫して保存。

玉葱、ピーマン、シシトウ、プチトマト、ナス、いんげん、オクラ、などといっしょに毎日食べている。

スイカは子どもの頭くらいになり、とうもろこしとズッキーニの収穫ももう少しだ。

地這いきゅうりは花が咲いたけど、かぼちゃはまだまだこれから。

anzu031.jpg こんなふうに裂けてるんですよ、どうしてかなぁ?

6月18日(日)晴れ 除草機の草取り

暑い! 田んぼの水がお湯みたいになっている。

除草剤を使わないお米作りには欠かせない、草取りの季節になった。

写真の除草機はおニュー。今もこういうものが細々と販売されているとは、感動だ。

昔の除草機をついて田んぼを歩き回っていると、珍しいので車を止めて眺める人がいる!

改良型のニュー除草機だと、質問してくる人もいるかも知れないな。

回転する歯で草を取り、同時に田んぼの土を攪拌し、土の中に酸素が供給され有機物が分解、肥効が増す。

その原理は昔も今も変わらない。

当たり前のように農薬で除草をする時代に、田んぼの中を除草機をついて歩く姿はユニークだろう。

でも、除草剤をまいた田んぼを一回でも見たことのある人は、きっとこちらの方法に賛成してくれるのではないだろうか?

水面を農薬がスーと流れると同時に、田んぼで元気に泳ぎまわっていた小動物たちは、たちまち命を失う。あっという間だ。

草や虫たちを殺す農薬が、人間に害が無いはずがないもの。

zosouki025.jpg 新旧除草機 zosouki029.jpg 

6月17日(土)雨 土曜はボランティアの日

いろいろなイベントが、一つずつ終わって進んでいく。

大勢の人と出会い、お茶を飲み語り合い、作品完成を喜び合って、見送る。

「家族が来たがっていますので、今度連れて来てもいいですか?」と言って帰る人もいる。

「どうぞどうぞ、またゆっくりみなさんでおいでくださいね」と再会を約束する。

友達を連れてくる人もいるし、アルバイトをしてくれる生徒も来る。

毎週土曜日は、イベントの日。ボランティアの日。スローカフェの日。

いい人たちといい時間が過ごせて幸せです。

masiko021.jpg Mちゃんにもらったリネンのポーチ。手作りですごくかわいい!! 見せたい!

6月15日(木)大雨 高知市へ

今年は県内外に出かけることが、本当に多い年になりそうだ。

小中大学(なぜか高校が無い?)、市町村教委、企業、社会福祉協議会・・・

昔から呼ばれればたいがい断らず、ほいほいとどこでも出かけてきた。

校長先生から「3回に2回は断りなさい」と注意されたこともあったなぁ。

知らない生徒との一期一会の授業というのは、それなりにエネルギーがいったりするが、あとから感想などもらったりするとすごく勉強になる。

だから、先日の気楽先生の講演会の感想文も、まとめてさっそくお送りしたのだった。

今日は高知市で、一閑張りの須賀先生の展覧会へもお邪魔した。

先生は丁寧な指導とあたたかい人柄で人気の作家さんで、お弟子さんがどんどん増えている。

親たちの中にも、先生に教わって一閑張りを始めた人がいる。

みんな観に行きたがっていたが、遠方なのでなかなか実現せず、私が代表で拝見し「みんなのギャラー」に作品も飾らせていただいた。

17日まで、石立町のギャラリー「ハーヴェスト」で開催中。

zalu.jpg 和紙の表情が一つ一つ違っておもしろい

6月13日(火)晴れ 粉引き器

小麦を丸ごと粉にする、粉引き器を探している。

コーヒー豆のミルはあるが小さすぎるし、石臼では大変だ。

電動の、ある程度大量に粉にできる器械が欲しい。

7月と8月に「自家製全粒粉と天然酵母のパンづくり教室」があるので、それには間に合わせたい。

梅雨に入ったが晴天が続いたおかげで、小麦はよく乾いた。

そろそろ新麦の粉を作ろう。

ズッキーニも5cmあまりになり、ナス、ピーマン、プチトマト、つるなしいんげん、じゃが芋を収穫して食べている。

6月12日(月)晴れのち曇り 震度4

早朝5時、まだベッドの中にいたら「地震!」。

横揺れがかなり長く続いたが、おさまってすぐ1階に下りてテレビをつけたら黒潮町は震度4だった。

今年はもう3度目だけど、今朝が一番揺れた。どういう行動に出るか、判断が難しい。

そのままいたほうがよいのか、ベッドの下にもぐりこんだ方がいいのか、はたまた外に出た方がいいか?

大きな地震だと、瞬時の判断が生死を分けることもあるかも知れない。

ラジオの収録でも、やはり地震のことを尋ねられた。

そのあと昨日の講演会で習った、呼吸法の話をした。

もちろん気楽先生のご紹介とともに・・・だ。

「深・細・均」シン、サイ、最後はインと読み、土へンは無い。

鼻から深く3秒ほど吸い、口から細く6秒ほど吐く。それを均一に続けるが、5分以上はやらない。

時間的には朝と夜がいいそうだ。

毎日続けることで、心のコントロールや体質改善に結びつくらしい。

今日もメールで昨日の講演会の余韻が続き、ほかの市町村でも講演会の企画が進みそうだ。

うれしいなぁ。昨日の講演会が種蒔きになって、あちこちに広がり、個々の美しい花が咲くことを思うと、本当にうれしい。

6月11日(日)晴れ 気楽先生講演会

「氣のエネルギーと潜在能力」と題した、気楽先生の講演会があった。

すべての学校関係者、親、子どもたちに聞いてほしい、すばらしい内容だった。

気功とは何か?から始まって、潜在能力の引き出し方や呼吸法まで、気楽先生のエキスがいっぱい語られた。

それぞれの人に気付きがあり、今日の講演会の内容をそれぞれ周りの人に広げていってくれると思う。

かく言う私自身、小中学校に呼ばれて行く予定が入っているので、その時には「ふぞろいの美学」を熱く伝えさせていただこうと思っている。

参加者に書いていただいた感想文の中に、「こんな講演会をまた企画してください」というのがあって、とてもうれしかった。

「だまされたと思って、呼吸法を続けてみます」という感想も、正直で楽しかった。

村便りでも詳しくお話したい内容もいっぱいあるが、またいずれ。

今日は感動いっぱいで眠りにつくことにしよう。

気楽先生、みことさん、メイさん、にがりさん、どうもありがとうございました!

kiraku019.jpg 起立して呼吸法を学ぶ

6月10日(土)曇り 自分だけの椅子づくりと草木染め

「衣食住ものづくり体験教室」の衣と住、椅子つくりと草木染めが同時にあった。

もうすごい忙しさだったけど、なんとか今日を乗り切った!

何よりも参加者のみなさんが喜んでくださったのが、とてもうれしかった。

草木染めはオーデコロンミントと桜と玉葱の皮で染めた。

小学生、中学生、高校生、一般と、年齢もさまざま人たちが、みんなでわいわい。

出来上がった時は、歓声があがった。

感想文にも「子どものように大喜びしました」と書かれてあった、その通りだった。

椅子つくりもかなりハードだったみたい。

「こんなに難しいとは!」と驚いていた人が多かった。

それもまた体験したからこそだと思う。

両方ともまだこれからも続くけど、1人も怪我なく、知らなかった人とも仲良くなって、「参加してよかった」と言ってもらえるイベントにしたい。

isu557.jpg 椅子つくり  umani544.jpg 草木染め

6月6日(火)曇り ヤマボウシの花、コスモスの花

庭は黄色いセントジョーンズワートと巴草の季節になった。

ピンクのヤマボウシも、ずいぶん長い期間咲いている。

ブラックベリーとプチトマトが青い実をつけ、ナスはもうすぐ収穫できる。

ポレポレが、「第23回日本の自然写真コンテスト」で、「高知県一賞」というのを受賞。

ずいぶんストレートで分かりやすい賞だ。(笑)

「多分間違いなく、受賞者の中で僕のカメラが一番安い。」と、変な自慢をしている。

私がこの「村便り」の写真に使っている、オリンパスのコンパクトカメラだ。

shizen091.jpg 受賞作「晩秋」

6月4日(日)晴れ 麦刈り

今年はさまざまなイベントを企画しているが、その1つが「衣食住ものづくり体験教室」

3つのコースがあって、@「草木で染めて布を織ろう」、A「麦を蒔いてパンを焼こう」、B「自分だけの椅子をつくろう」。

どのコースも1回では終わらない、じっくりと取り組む企画だ。

このうち、「麦を蒔いてパンを焼こう」の麦刈りを行った。

やはり「自分の育てた麦でパンを焼きたい」とあこがれていた人もいて、願いが叶ってとても喜んでくれた。

種も差し上げたから、「麦仲間」が増えたわけだ。

参加して喜んでもらえるのが、主催者は一番うれしい。

作業が終わってから、焼きたてのパンを食べ、コーヒーを飲みながらいろんな話をするのが、また楽しい。

心のヒダに知らず知らずこびりついている垢が、ボロボロと剥がれ落ちていく時間・・・と確認して、みんな笑顔になった。

そういう時間が、そういうつながりが、とても大切なものだと思っている。

佐藤初女さんのメッセージを読むたびに、感動がわいてくる。

『これからは、個人という小さな力が、自分にできることを行動に移すことによって、人と人とのつながりが作り出され、そのつながりによって大きな仕事が成し遂げられるという時代です』

私たちはちっぽけな力だけど、行動に移すこと、つながることはできると実感する。

mugikari503.jpg 麦を刈ると、庭がなんだか淋しくなった。眺めるのが楽しかったから。

6月2日(金)晴れ 新鮮な一日

苺が安い・・・と書いたと思ったら、タダになった。

苺ハウスが無料開放されたのだ。

いつものように5時に起きて、コーヒー飲みながら新聞読んで、それからザルを片手に苺摘み。

10分も摘めばいっぱいになる。

ジャムにしてお返しをしようと思って、朝からことこと煮た。

新鮮だから、そのまま食べてもおいしい。

同僚と食べようと思って、パックに苺、ビンにはジャム、それからパンも焼いて職場に持参した。

本当に何もかも、朝飯前に作ったものばかりだ。

午後になって、今度は同僚がトロ箱いっぱいのアジをもらって帰ってきた。

伊田の港に行ったらたくさん獲れていて、買おうとしたら「持ってって」と言われたらしい。

「キリコさんももらって」と言われて、新鮮なアジを10匹もらって帰って、お刺身にした。

それと、色とりどりのパプリカ。これは、アジをおすそ分けした人が畑で作っているのを、お返しにいただいたのをおすそ分け。(ちょっとややこしい)

とにかく、「新鮮なおいしさいっぱいの一日」となった。

でも、ポレポレはさすがに「喜んでばかりもいられないよね」と鋭い。

お百姓さんも漁師さんも、「安くて手間かけていられないから、タダであげた方がいい」ってことだもの。

第一次産業の仕事人が、ちゃんと労働力に見合った収入と結びつかないのは悲しい。

キャベツだって捨てたり、お弁当だって捨ててるコンビニもいっぱいあると聞いた。

私は食べ物を粗末にするのだけはどうしても許せないから、「欲しい人に喜んでもらおう」とする心のほうがうれしい。

私もハーブ苗をあげたり、野菜の種あげたりして喜んでもらえたら、すごくうれしいもの。

そういう「おすそ分け精神」って、ささやかでも大事なことだと思う。

itigo522.jpg 新鮮苺ジャム

2006年5月の暮らし

5月30日(火)晴れ 苺ジャムと掲示板

苺が安い。1パック100円とか、「ジャム用」と書いて箱で売っているのも400円。

この季節を待っていた。

どんどん苺ジャムを作り、空き瓶に入れて保存している。

作っても作っても、すぐに消費する。カスピ海ヨーグルトとよく合うんだわー、これが。

真っ白と赤、見た目もきれいですよね。

カスピ海ヨーグルトも、とても作りやすい季節になった。

一晩常温で置けば、朝にはクリィーミーなヨーグルトが出来上がっている。

掲示板をついに閉鎖した。

たくさんの出会いがあり、楽しいおしゃべりで盛り上がった場所だけに、とても残念だけど場所を移しただけですよね。

今度はmixiで、安心して意見交換できますね。

みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。

jamu484.jpg

5月28日(日)晴れ 梅と玉葱の収穫

ひっきりなしにイベントが続く。

今日は梅と玉葱とツタンカーメンのえんどう豆の収穫をした。

ピーマンも2個、初めて取った。

梅は今年、とても少なかった。全部で216個。

梅を個数で記録した年なんて、初めてだ。

これまでは毎年、「○○キロ収穫」と記録してある。

多い時は11キロ、少なかった去年も4キロはあったのに、今年はずっと少ない。

ベランダで中学生がせっせと数えてくれた。

一晩水に浸けてアク抜きし、全部梅干にする。

多かったら、梅酒、梅ジュース、梅ジャム・・・いろいろできるのに残念。

玉葱はトロ箱に3箱あった。まずまずの収穫。

大好きなので、さっそく始めて取れたピーマンと一緒に、ピザに乗せて焼いてみんなで食べた。

中学生の発想はおもしろい。

ツタンカーメンの紫色のえんどう豆を写真に撮る時、若草色のきれいな蛙と並べて撮影。

蛙も動かずに協力してくれたおかげで、楽しい写真が撮れた。

6月3日には、麦の収穫を予定。

ところが天気予報を見ると、雨マーク。困った。

雨の中で麦刈りはできない。お天気に左右されるイベントは、気をもむなぁ。

tamanegi489.jpg 使用前  piza496.jpg 使用後

5月24日(水)晴れ つぐみ

職場の駐車場に、つぐみが住んでいる。

私が行くと、「げっ、げっ、げっ」とすさまじい鳴き声で怒り、離れずに激しくお辞儀をし続けた。(怒りながらお礼をするというのもなんだか変だが・・・)

濃い灰色の毛で、お腹は茶色がかった朱だ。くちばしにも特徴がある。

役場の運転手さんが、「不審者が来たので怒ってるね」と言っていたが、怒り心頭といった様子だった。

同僚たちはみんな、つぐみの鳴き声を聞いて「蛙がよく鳴くわ」と思っていたという。

怒ったら蛙そっくりな鳴き声なのだ。

久しぶりに晴れて、気温も30度を超した。もうすっかり夏だ。

夏には藍の色がにつかわしいと思いながら、藍で染めた糸を織った。

藍先生が手仕事展で裂き織りのワークショップをしてくださるという。その日が待ち遠しい。

ori483.jpg 手織りはとても楽しい♪

5月17日(水)雨 気楽先生講演会

5月、6月、7月・・・イベントがたくさん!

今日は6月11日(日)に四万十市で行う、安原気楽先生の講演会のお知らせです。

知る人ぞ知る気功の先生で、骨董やとんぼ玉の収集家としても有名ですが、実は何でもできる!

料理に建築に絵画、毛筆も音楽も天文学もスポーツも・・・ああ、あげればきりが無いですね。

ずっと講演をお願いしたいと思ってきましたが、ようやく実現できることになりました。

四万十市大橋通りのヨンデンホールで、10時から11時20分。「氣のエネルギーと潜在能力」のお話です。

気楽先生のお話は、とにかく心身ともに元気になれる。パワーがいっぱいなのです。

毎日ひっきりなしに大勢の人が気楽先生のもとを訪れるのも、納得できますね。

まだ一度もお会いしたことがない人もいると思いますが、ぜひこの機会においでください。

きっと講演が終わっても、まだまだ話を聞きたいと言う人がいるはずです。

昨夜気楽先生からとても大切なことを書いたメールをいただいたのですが、実は今年はとても重大な年なのです。

そんなお話も聞けるかも知れませんよ。少しだけキーワードを言いますと、「太陰暦」に関係します。

今私たちが使っている暦は「太陽暦」ですが、明治からのものですね。それ以前は、月の動きによる「太陰暦」が使われていました。

今年は、「陰暦」の7月が2回ある、いわゆる「うるう年」なんです。

先生のお話では、7月が2回ある年というのは・・・、この続きは6月11日ですね。

講演会のあと場所を移して、「曼荼羅屋」で気楽先生を囲む昼食会です。そちらも楽しみにしてくださいね!

みんなで楽しく、「気楽先生ファンの集い」にしましょう!

5月14日(日)晴れ いのちの庭

ようやく晴れて、スイカやトマトの苗を植えた。

バイトさんたちに、草引きもしてもらう。

耳にイヤホンを付け、ミミズに「きゃー」とか言いながらも、とにかく参加してくれることに意義有りだ。

部屋の中で携帯やゲームに興じるよりも、自然の中で太陽の陽射しを浴び、小さな生き物たちの命に触れるだけでもいいと思うのだ。

今畑ではどんな野菜が育っているか、野草がどんなに繁っているか、虫や鳥たちがどんなふうに飛び回っているか、自然の中に出るだけでいやでも体験することはたくさんある。

「生まれて初めてたけのこの皮を剥いた」と聞いてびっくりしたけど、それは子どものせいではなく、体験するチャンスが無かっただけだと思う。

今日はステキなプレゼントもあった。

ヒナになって初めて飛び立った小鳥が、うまく飛べずに丸太の椅子にとまっていた。

手を伸ばして触っても、すぐには飛び立てない。

小鳥の頭には、やわらかな産毛がほわほわと生えていた。

「かわいい!」と大喜び。これも初めての体験に違いない。

夕方、けっこう疲れて作業は終了。

一面に咲いていたストロベリーキャンドルを抜いてみると、芍薬やヤマボウシの花がひっそりと咲いているのに目がいく。

エゴノキにも真っ白な花が咲き、グミは赤く色づいた。

そろそろ蛍も飛び始める季節だ。

ego167.jpg エゴノキの花

5月13日(土)雨 晴耕雨読

朝から雨。

晴れていれば、みんなでスイカを植える予定だったが、仕方なく読書にする。

私が読んだのは、杉山経昌著「農で起業する」と、ユキ・サマルカンド著「黒豹たちの教室、いじめられっこ文化人類学」で、両方ともとてもよかった。

杉山氏は脱サラして農業を始めた人である。

そのきっかけが、「資源も使い捨て、人間も使い捨て」の社会への疑問。

やり手の営業マンは、「作ったら捨て、作ったら捨て」している世の中を見て、「どうやら私が売り上げを伸ばすほど、日本中がゴミになる」と悟ったのだった。

「黒豹たちの教室」のユキ氏は、小学生時代にひどいいじめの標的にされる。

彼女は『のけ者をつくることは、集団という群れの団結を強めるために一番てっとり早い手段です』と書いている。

悲しいかな、それは事実である。子どもでも大人でも、集団には排除やいじめや差別がつきまとう。

そういう集団のほうが、上に立つ人は実に管理しやすい。

だから学校のいじめは教師に見て見ぬふりをされ、大人のいじめは管理職に好都合なのだ。

かくしてほとんどのいじめが、エスカレートする。

ユキ氏が幸せだったのは、親がボロボロになっていく娘を救うために転校させたことだ。

彼女はやっと自分らしさを取り戻し、楽しい学校生活を中学校から送ることができたのだった。

この本は、自らいじめを体験した著者が、自分と同じように苦しんでいる人たちへのメッセージをこめている。

『きみはそのままでいいんだよ。無理していじめている人たちに協調しなくてもいいんだよ』

suga429.jpg 須賀さんにいただいたカサブランカがいい香り

5月11日(木)曇り時々晴れ 三度豆

庭は今、新玉葱の収穫期。

毎日、食べる分だけ抜いて、スライスして生でむしゃむしゃ食べている。

そろそろえんどう豆も収穫だ。ツタンカーメンのえんどう豆も、紫色の実をつけている。

枝豆はやっと芽を出し、今成長中。

早く大きくなってくれないと、急に夏がやってきたこの暑さでは、ビールのつまみに間に合わない。

今年は「豆類」を充実させたいと思って、三度豆と小豆も蒔いてみようと種を準備した。

三度豆は母が毎年蒔いていた豆で、一般的には「うずら豆」と呼ばれている。

でも、うちではずっと三度豆だ。

色もいろいろあって、白、あずき色、斑入りのもの・・・眺めてもかわいい豆だ。

「年に三度採れるから、三度豆」と母は説明してくれたけど、本当かなぁ。

「七立て栗」もそうだけど、昔の人は何度も収穫できる食料をありがたがって、そんな呼び名をつけたのかも知れない。

とにかく小豆も5月に蒔くから、三度豆も一緒に5月に蒔いてみよう。

mame434.jpg 三度豆と小豆の種

5月8日(月)曇り 動物たちへのレクイエム

昨日、ポレポレが買ってきた本のタイトルが「動物たちへのレクイエム」。

児玉小枝著、日本出版発行の写真集だ。

かわいい犬や猫の写真がいっぱい。しかし、その犬たちはもうこの世にいない。

そう、捨てられて、ガスで殺された犬たちなのだ。

その愛らしい表情は、人間を信じきっているようでもあり、あきらめきっているようでもあり、助けてとすがっているようでもある。

モクやハナも捨てられていた。

もしかしたら、同じ運命をたどったかもしれない仲間たちだ。

特にハナは虐待を受けていたようで、本当に貧相な姿でおびえきった犬だった。

私は最初、ポレポレはどうしてこんな犬を拾ってきたのだろうと思ってしまったことを、申し訳なく思い出す。

ハナは人家の無い坂本ダムのところに捨てられていて、ポレポレの軽トラを追って必死でついてきたということだった。

ハナはだんだんと顔の表情も変わり、おびえることも無くなった。

でも、今でもモクよりもはるかに媚るし、愛情を求めるのは、また捨てられるかもしれないという恐れなのかもしれない。

1年間に16万4209匹の犬が、人間の手で殺されているという。

安楽死ではない。ガスによる窒息死だ。動物たちのアウシュビッツ!

書店でこの本を見かけたら、ぜひ立ち読みでもいいから、パラパラと見てやってください。

5月6日(土)曇りのち雨 極楽湯

お誘いいただいていた「海癒の湯」に行ってきた。

海を眺めながら、木の香りがするお湯に入り、「あ〜、極楽」。

ぬるぬるしたとてもいい温泉で、薪で炊いているというのがまたすごい。

巨大な薪ストーブのようなかまども、ミツさんに見せていただいたし、2階の東屋、西屋というステキな宿泊室にも入らせてもらった。

わぉ、神戸の両親を泊まらせてあげたくなる。

お湯から出ると、まるでギャラリーのような空間でくつろぐ。

帰りの車の中で、私はもううとうと眠くなった。

間違いなく温泉効果だと思うのだが、体がとてもリラックスしているのが実感できる。

帰宅すると、夫もグーグー眠った。

21日(日)オープンの「海癒の湯」。オープニングにWAYNOのコンサートもあるそうだ。

私は土日が出張なので、残念ながら行けないけど、みなさんぜひ楽しんでくださいね。

kaiyu423.jpg 海を眺めて入れる温泉

5月5日(金)晴れ うさと展in高知

5月2日から4日まで、入野のネストで「うさと展&手仕事展」を開いた。

GWでみなさん予定が入っていたようで、いつもより参加者は少なかったけれど、遠くからもわざわざ大勢の方に来ていただいた。

本当に感謝です。

今回のメインは「うさとの服」。タイのヘンプやコットンが素材で、手つむぎ、草木染め、手織りの服だ。

一枚の布にいろいろな色の糸が使われていて、その調和がとてもきれい。

着る人をすごく優しく見せる服だった。

それは大勢の人が自分にビタッとくる服をまとった姿を見て初めて分かったことで、前もっていくら言葉で聞いていても分からなかったことだ。

やはり言葉で知るのと、実際に体験してこの目で確認するのとでは全然違う。

「わぁ」と目を見張る瞬間が何度もあったし、心から「似合う!」と言葉が出たし、ぜひその服を着て! と本気で思った。

パッとそれを合わせてくれるキムさんは、本当にすごいなぁと思う。

その上、食事の休憩などに引き受け気功の話などしてもらって、喜んで帰った人も何人もいた。

タイの子どもたち支援の「うさくまちゃん」も、1万6000円もの募金が集まって驚いた。

もちろん高知の青少年の自立支援金は、初めて10万円を超えた。

お世話になったキムさんはじめうさとスタッフのみなさん、手伝ってくださったメイさんやマシコちゃん、遠くから近くからおいでくださったみなさん、おいしい差し入れの数々、すべてに感謝感謝の楽しい3日間でした。

みなさん、ありがとうございました。

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2006年4月の暮らし

4月30日(日)晴れ うりちゃん

中学生と高校生に手伝ってもらって、いろいろな準備をした。

今年は彼女たちのお手伝いなくしては、展開しない1年になる。

みんなチャーのことを一目見たがって、隠れていそうな穴も探したが、残念ながら出会えなかった。

無理もない。チャーは人が大勢だということは、ちゃんと朝から分かっている。

満ち足りた夜、大阪のうりちゃんから電話があって話し込んだ。

私がまだ駆け出しの頃、そう宮古さんよりもまだ以前の教え子だ。

クラス担任でもなかったのに、こうしてずっとお付き合いが続いているのもありがたいことだ。

「会いたいねぇ」「ゆっくり話したいねぇ」と言いながら、けっこう次から次へといろんな話をした。

今年、うりちゃんも新たな挑戦を始めている。

お互い、自分の心の声に従って、悔いのない人生にしようね。

うりちゃんに勧めてもらった岩月謙司さんの本、さっそく読んでみよう。

4月29日(土)雨 第13回「野の手仕事展」を皮切りに・・・

GWの初日は雨になった。

3日後に迫った「野の手仕事展」の準備をしていたら、庭先をちょこちょこと横切るものがいる。

チャーだ。やっぱり住みついていたのか!

父も何度か見かけたようで、「狸がおる!」と騒いでいた。

やっぱりみんな狸と見間違えるみたい。

今年は、5月2日からの手仕事展を皮切りに、イベントが目白押しだ。

「みんなのギャラリー&スローカフェ」「衣食住ものづくり体験教室」が11月末まで続く。 どれもこれも、いろいろな方々と打ち合わせをして、マスコミにもお世話になって行うものだけに、ポレポレとも毎日のように話し合っている。

あーだ、こーだと時には議論白熱しながら、やはり参加者に喜んでもらえる企画にするには? と考えるのだ。

私たちが今までやってきた「教育」「創作活動」「農業と食」「自然との共生」「人とのつながり」・・・すべてが一つになって動いている。

ある意味、正念場の1年と言えそうだ。

pinku352.jpg 玄関のピンクマーガレット

4月27日(木)晴れ 海のもん、山のもん

毎日が飛ぶように過ぎていく。やることがいっばーーーい。

同時進行でいくつものプランを進めているので、こんがらがってしまいそうになる。

幸いなことに職場は、価値観が似通っている女性3人と、ステキなアメリカ青年と地域に詳しい元青年で、毎日おいしい話題がいっぱいだ。

この1か月で、私はずいぶんおいしいものを知った。

「伊田のすりみ」「ロクナンべー」「田の浦のちりめんじゃこ」「真味の料理」・・・

おかげで我が家の食卓も豊かになり、ポレポレはあれよあれよという間に「浜ちゃん」に戻り始めている。

ポレポレの方は、散歩の度にたけのこを掘って帰るから、毎晩お米のとぎ汁でゆでて、たけのこご飯も炊いたし、煮付けは私のお弁当にも毎日入れている。

そろそろ飽きてくる頃なので、次は天ぷらにしてもいいかも。

畑では新玉葱が収穫できるようになり、にんにくはほぼ毎日食べている。

そろそろ固くなってくるので、急いでみなさんに差し上げたりしているけど、英字新聞にくるんであげたら「わぁ、おしゃれなにんにく!」と喜ばれた。(?)

栄養のことなど脳裏にない私だが、「まあ、海のもん、山のもん、季節の食べ物を食べていたらええやろ」とのん気に食べて暮らしている。

sutoro002.jpg ストロベリーキャンドルが庭を埋め尽くしている

4月22日(土)雨 自家製天然酵母パン

昨日でコシヒカリの田植えは終了。

今年はとても苗が良く出来て、近所の農家のおじさんがわざわざ質問してくるほどだった。

今日は一日中、冷たい雨。

この間から育てていた自家製天然酵母のビンをのぞくと、泡が活発になってそろそろ出来ていそうな雰囲気だったので開けてみた。

プーンとフルーティーな香り。これぞ天然酵母の香りー♪

私はリンゴの皮と芯で作ってみたが、葡萄でもミカンでも出来る。

おもしろいのは捨てる部分、つまり皮との境に酵母が潜んでいることだ。

5日ほどで出来上がる天然酵母だが、まだ気温が低いので1週間じっくりと置いた。

さっそく出来た天然酵母を使ってパンを焼こうと、全粒粉とまぜてねって、今一次醗酵中。

6時間醗酵させたら、成形して二次醗酵に入る。

焼くのは明日の朝になる。

今年は「衣食住ものづくり体験教室」のイベントを展開する予定だが、食がこれ。

麦から育てて、天然酵母も自分で作ってもらって、パンを焼く体験教室だ。

新聞などで広く募集するが、村便りのみなさんにはいち早くお知らせです。

koubo365.jpg 天然酵母はいたってシンプル

4月17日(月)晴れ ヤマガラの巣作り

今年もまた、ベランダの柱にいつものように巣箱を取り付けた。

ジージーという鳴き声がして、どうやら今年もヤマガラが巣作りを始めたようだと思っていたら、今日はポレポレが「餌を運んでる! ヒナがかえったみたいだ」と言う。

わっ早いなぁと思ったが、親鳥が餌を運んで来ているのは間違いないようだ。

「今餌をやって出ていったばかりだから、見たかったらチャンスだよ」

と言うので、ベランダの手すりによじ登って、巣箱の穴からのぞこうとした。

ところが、背がとどかずつま先立ってもあと少しのところでのぞけない。惜しい!

代わってポレポレがのぞいた。ちょうど顔の前にある。

「いたぁー!」と、まるで小学校入学前の少年の表情で私に告げた。

こんな表情は初めて見たので、おかしかった。

ヤマガラの巣は丸い穴より下の方にあるから、本当なら穴からは見えないのだが、ポレポレの気配で餌が来たと思って首を上げたのだそうだ。

ところが見慣れぬ「怪物」の顔がヌッとあったので、ギョッとなって慌ててまた首をひっこめたと笑う。

「でも・・・? 毛がもう生えていたなぁ。ヒナにしては、色が付いていた。あー! まだ親が卵を温めていたのかも知れない。餌を運んでいたのは、卵を温めている母親に餌を食べさせていたのかも知れない」

「きっとそうよ。巣作りを始めてから、まだ早いもの。あーあ、びっくりしたでしょうね。怪物がのぞいちゃって・・・」

どうか母鳥が不安がっていませんように。

「怪物」はああ見えてもあなたたちの一番の味方ですからね。

今年もヘビがねらって来ても追い払ってくれるから、安心してヒナをかえしてね。

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4月16日(日)晴れ 八畳岩を探して

私が住んでいる馬荷は、もしかしたら不思議な意味がある場所かも知れないと、最近思うようになった。

ポレポレが初めて来た時もそうだったが、訪ねて来た人が「なんだかなつかしい風景」とよく言う。

半分お世辞にしても、時代から取り残されたような、ゆっくりと時間が流れる、原風景のある里山というのは当たっている。

もう一つ、実は巨石群がこの村にもあり、しかも地図で確かめると唐人駄場の巨石群の真北にあたるのだ。

「はーと・らいふ村」のすぐ裏山にその石があり、タタミ八畳もある大岩ということで「八畳岩」と呼んでいる。

天気もよく新緑やつつじが美しい今日、ポレポレと巨石を探して登ることにした。

その前に、「四万十市の片魚に馬荷の巨石のことを書いた立て札がある」とポレポレが言うので、そちらに先に行くことにした。

私は初めての土地だったが、四万十川の上流に「イシゼン岩」という巨石があり、そこの立て札に「昔、大鬼が両方のたもとに大岩を入れ通った時、たもとが破れてここに落ちた。もう一つは馬荷に落とした」という意味のことを書いていた。

1998年11月とある。誰が立てたのだろう。

少し行った片魚中学校跡で、地域の人が宴会していたので近づいて聞いてみた。

立てたのは区長さんということで、地域に伝わる話だという。

帰ってからモクとハナも連れて、裏山に八畳岩を探して登った。

いたどりやワラビも採りながら、30分ほど登ったところにその大岩はあった。

ポレポレは「八畳と言うから横に平べったい岩かと思った」と言うが、そそり立つように大きな岩である。

子どもの時お弁当を持って登って、見上げた時の驚きがよみがえった。

高さは5mはあるし、幅はもっとある。小さな子どもにはとてつもない巨石に見えたはずだ。

あたりにはそれよりは小さい巨石が、いくつも点在していた。

唐人駄場の巨石から真北にあたるこの巨石群、さらに北にまっすぐ延びたところが梼原町の神在居にあたる。

もう少し巨石のことを調べてみたい。

IWA379.jpg 私の背丈と比べてみてね  iwa381.jpg 無謀な試みをするポレポレ

4月15日(土)雨 プロジェクト開始

昨夜、7時からの地域の委員会に出かけたポレポレが、また戻って来た。

「委員だけでなく大勢集まってるよ。区長がキリコさんは?と言ってる」慌てて私も学校に出かけた。

閉校になった小学校のあとをどう管理し使うか、委員、老人クラブ、PTA、住民グループなど、30人ほど集まっていた。

休校式の時、地域の人たちの「まだ新しいのにもったいない」「地域で何か利用できないか」という意見をたくさん聞いて、「私たちにも出来ることがあるかもしれない」と村便りにも書いた。

区長から鍵のことや校舎の見まわりの件について話があり、私も「体験教室」の話をさせてもらった。

とりあえず4月からスタートするが、まだまだプロジェクトは開始したばかり。

全体像を描いた企画書を、住民グループの会長に渡してきた。

いろいろな人の思いや力を集めて、町内外の人たちの交流拠点施設にしていきたい。

4月14日(金)曇り チャー

ついに私も会いました!!

仕事から帰ってリビングでくつろいでいたら、「ほらほら、あいつだよ」と言う。

見ると確かに茶色い動物が、庭をうろうろしている。アナグマを初めて見た。

体長50センチくらい。狸に似ているけど、四肢が短く頑丈で、爪が大きい。

ムジナと呼ばれたりもするそうだ。毛が毛筆の材料になったり、もちろん毛皮にもなる。

一所懸命土を掘っているので、ミミズでも食べているのだろうか?

「えさやってもいい?」と再度聞いてみたが、今日も「ダメ」。

ずっと眺めていたが、私の姿を見たらどうするか試してみたくなって、ベランダに出た。

一瞬、身をひるがえして逃げ出したが、1mほどで振り返り私を見た。

「大丈夫だよ。何もしないよ。ずっと居ていいんだよ。」と心で呼びかける。

こういうのは動物の方が通じやすいからだ。

しばらく静止して私の顔を見ていたが、通じたのか安心して舞い戻り、またせっせと土を掘り出した。

「ねぇ、名前つけようよ。ん・・・、チャー」決まり!

ポレポレが気付いたかどうか分からないが、魯迅の有名な小説「故郷」に登場する動物の名前からもらった。

チャーにもっと近づこうとして玄関から庭に出たら、今度は慌てふためいてローズマリーの垣根に体を隠した。

やっぱりいっぺんには仲良くなれないな。

4月13日(木)雨 黒潮町のおいしいもの

狸さんはやっぱり住みついていた!

今日も庭をうろうろしていたとかで、ポレポレが何枚かキャッチしていた。

仕事から帰るなりデジカメを見せてもらったけど、なんだか狸じゃなくてアナグマみたい。

私も早く会ってみたいなぁ。隠れている場所もポレポレに教えてもらったけど、のぞかないようにしよう。

庭に来た時に、こっそり家の中から観察したいと思っている。長く住んでほしいから。

毎日、職場で黒潮町のおいしいものをもらって帰宅する。

昨日は「天然酵母パン」で、今日は「伊田のすりみ」だった。

すりみをさっそく夕飯の時、お汁に入れて食べた。うーん、確かにおいしい!

ゴボウや人参と混ぜててんぷらにしたり、珍しいのは短冊に切ったお芋と混ぜて揚げると、すごくおいしいそうだ。

そうそう、ゴボウで思い出したけど、今日ジョンに「日本の食べ物で好きなのは?」と聞いたら、「ゴボウと梅干」だって! 驚いた。

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4月10日(月)雨 珍客

「昼間珍しいお客さんが来た」とポレポレが言うので、誰かと思ったらこれが「狸さん」。

夜行性の狸が、昼間庭を歩いていたというのも珍しいが、ポレポレを見ると急いで麦の中に走って隠れたそうだ。

モクやハナが見つけたのだったら、さぞかし大騒ぎだったことだろう。

「何か食べ物をやってみる?」と提案したが、「野生動物にそんなことはしないほうがいい」と言われて従った。

道ではよく見かけるのだが、庭まで来てくれたなんて初めてだ。

4月9日(日)晴れ 神代杉

ポレポレが愛南町に続いて土佐清水市のグループに誘われ、二人で一日中楽しんできました。

年に何回か唐人駄場に出かけるようになって、3年くらいになるでしょうか?

初めて行った時、「日本にこんな場所があるの?」と思った印象は、今も変わりません。

来るたびにいろいろな出会いがあり、今日もたくさんの人とうれしい再会や新しい出会いがありました。

催しに出かける楽しみは、やはり人とのつながりにあると思います。

今日、初めてお会いしたチェーンソーアートの山本さんの作品を、1つ買って帰りました。

高知県内では有名な木の彫刻家ですが、もとは漁師さん。

チェーンソーでぐいぐい作品を彫り上げて行く、ダイナミックで楽しい作家さんです。

ふくろうも注文してきたので、またお会いできると思います。

ポレポレの作った物で一番人気だったのは、「神代杉のボタン」でした。

めちゃ安で販売しましたが、これはぜったいお買い得だったと思います。

なにしろ「神代杉」自体がなかなか手に入らないもので、8000年から25000年ほど前の杉の木なのです。

「えー、どうしてそんな杉が?!」と思ったでしょ?

火山灰に埋もれていたのを、掘り出されたのです。別名「埋もれ木」とも呼ばれています。

「神代の昔からあった杉の木」という意味で「じんだいすぎ」と名づけられたわけですが、まず四国には無いし、存在すらほとんどの人は知りません。

長い年月経て今存在している木ですから、パワーストーンに負けないくらいの強いパワーを秘めていて、お守りや魔除けとしてボタンを使ってもらえればと思います。

帰り道に気楽先生のお宅に寄らせていただき、そこでもまたぜひ書きたい貴重な話があったのですが、長くなったのでまた次に。

モクやハナも久しぶりに長距離ドライブし、みんなに一日中遊んでもらって食べ物までもらって、すごく楽しそうな一日でした。

oome359.jpg こちらのグループとも新しい出会いでした。

4月8日(土)晴れ 古代蓮の植え付け

「古代蓮を植えるなら今頃ですよ」と、ご住職から電話をいただきました。

そうだ! 今年は空いている田んぼに古代蓮を植えつける予定だったんだ。

さっそく今日午後、ポレポレとバケツなど持って伺うことに。

お寺は数ヶ月の間に一段と整備が進み、広大な敷地のあちらこちらに樹木や石が配置されて目をうばわれました。

何もないただの山だったところが、ご住職が25年かかってりっぱなお寺に造っていったのだから、すごいパワーです。

今日は新しく出来ていた「接待所」で、お茶をいただきました。

古代蓮はレンコンのような形で、ところどころに根が出ている状態です。

さっそく庭の瓶や田んぼに植えつけます。

どんどん増えていくそうですから、お寺からはーと・らいふ村にお嫁入りした古代蓮たちが、またどこかにもらわれていく日も来ることでしょう。

蓮の中でも、古代蓮が好きなんです。

古代米、古布・・・魅かれるものには、どこか共通点がありそうです。

hasuti355.jpg 古代蓮の田んぼには、北斗七星の石が・・・

4月7日(金)晴れ おからクッキー

職場に来てくれたMちゃんに、手作りのおからクッキーをいただきました。

かわいいパッケージに手紙を添えて、ごまとうぐいす豆の2種類のおからクッキーでした。

あんまりかわいかったので開ける前にパチリ、このまま飾っておきたいくらい。

おからクッキーもちょうどの甘さで、とてもおいしかった。

こんどMちゃんにレシピを聞いておきます。

今日は同僚に自家製天然酵母の作り方も習ったし、マクロビオティックの本も3冊借りて帰りました。

食べることや健康、環境の話などで、毎日職場で盛り上がっています。

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4月4日(火)晴れのち雨  しあわせな日

単なる語呂合わせですが、「4月4日は4合わせな日だぁ」なんて朝から言っていたら、本当にそうなりました。

うーん、やっぱり言霊はすごい。

以前お話した「獅子頭コンテスト」のごほうび、みませのおいしいもの詰め合わせが届いてたんです。

それも、いろんな種類の干物がいっぱい!

漁が少ないと聞いていたので、こんなにたくさん、しかも天日干しで・・・貴重なものをさっそく夕食にみんなでいただきました。

おいしい!! 心がこもり、手をかけてもらった食べ物は、本当においしいです♪

明日、私のお弁当のおかずにも入れて行きたいと思います。

流木マスター&ママさん、ありがとうございました!