2004年9月の暮らし

9月29日(水)暴風雨 月光

またもや台風が高知県に上陸。西から東へと抜けた。

観測史上始まって以来、4つも上陸というのは初めてだそうだ。

たくさんの学校が臨時休校になったが、うちは明日からニュージーランドの中学生一行が来ることもあってか、登校だった。

横殴りのすごい暴風雨の中を帰宅した。国道には海から吹き飛ばされた砂が積もり、潮が噴水のように散りかかってきた。

車が風で流され、真っ直ぐ走れないのだ。ハンドルが勝手によろよろした。

庭は池のように水がたまって、先日蒔いた種も流されたことだろう。

溝から野菜が発芽したりすることになりそうだ。

6時過ぎにはおさまり、夜更けに庭に出ると別世界のように月がきれいだった。

空と雲とこうこうとした月明かりが、息をのむようなダイナミックな深遠を見せてくれた。

空気はひんやりと肌寒く、虫の音が澄んでいる。秋深し、眠るのが惜しい夜だ。

konomi305.jpg このみちゃんのオリジナルアクセサリー

9月26日(日)晴れ 一生成長

人は一生、死ぬまで日々成長し続ける生き物だと思う。

子どもは未熟だが大人は完成されているということではなくて、ほんの少し先に生まれて体験を積んでいるだけ。大人も子どもも同じように、発展途上にある人間同士なのだ。

そんな当たり前のことを、私は忘れて暮らしてるから、成長どころか退歩している自分に気づいたりする。

意識を高く持つことだ。常に刺激を受けていようと思う。

今日は高知市で10時から会があり、朝早く出発した。

県内で活動をしている人たちの発表会だったので、毎回とても勉強になる。

限られた時間に自分の伝えたいことを最も効果的に話す、そんな訓練もさせてもらえる場だ。

また、終わったあと名刺交換などしながら、互いに協力をしようとする雰囲気がいい。

アドバイザーは著名人が6名。そのお1人である委員長さんのおすすめ番組、NHKの「63億人の地図」を帰宅して見た。いい番組だった。

gaku302.jpg 特注のフレームは左隅のちぎりがアクセント

9月25日(土)晴れ 種蒔き

ようやく晴れた。秋野菜の種蒔きをしたくて、待ち構えていたところだった。

ポレポレに耕運機で耕してもらって、畝を作り、あごを切って、種を蒔いた。

青首大根、かずき大根、春菊、サラダみずな、人参、にんにく・・・、これだけで一日中かかってしまった。

ルッコラ、白菜、サニーレタス、キャベツは次回にまわした。

合い間に落花生を掘る。茎を持って引き抜くと、すずなりになった落花生が出てくる。

この瞬間がなんとも言えず楽しいのだ。

夜、収穫した落花生と山栗をさっそく食べた。落花生は塩ゆでがおいしいことを教えてくれたのは、アフリカでそうやって売っているのをよく食べたというポレポレだ。

我が家はそれまでは、母が大きな窯で砂と一緒に炒って食べていた。

それはそれでまた、香ばしくておいしかった。

ハーブガーデンにも、球根を50球ほど植えた。アンジェリケとチオノドクサブルー。

球根は毎年律儀に芽を出してくれるから、うれしい。

ムスカリももう、たくさん緑の針のような芽を出していた。

kuri.jpg 野のめぐみをいただく

9月20日(月)晴れ  アメゴ3人組

朝から草刈機で庭の芝生を刈っていたら、門のところで「先生!」と男の子の声がした。

見ると1年生の男子が3人、リュックを背負って立っているではないか!?

一瞬、事態が飲み込めなくて、「どうしたの〜?」と叫んでしまった。

電車で降りてから5kmほど、「はーと・らいふ村」を探して歩いていたら、軽トラのおばさんが通りかかって、荷台に乗せてくれたのだと言う。

3人組の目的は、アメゴ。確かに学校でアメゴを釣った話はしたけど、まさか本当にやってくるとはびっくり仰天だった。

あわててリビングを片付けて、犬の散歩から戻ってきたポレポレにも相談して、私たちが釣った場所に案内することにした。

時期的には春先から初夏の魚だから、ちょっと無理かも知れないが可能性が無いわけではない。

水もきれいだし、景色もよく、1日釣って遊んで帰っても、いい休日になるだろう。

ポレポレも昔を思い出したようで、少年たちの釣る気満々の瞳の輝きが、なつかしそうだった。

朝早く起きて、1人でおにぎり作って、電車でよく釣りに行っていたと言う。

きちんとノートに記録を残していて、私も見せてもらったことがある。本当に好きで、夢中だったのだろう。

1年生の中には釣り好きな仲間がいて、よく「釣りの本を図書に買って!」とリクエストがある。

その1人のU君の姿が見えないので、「あれっ?」と思ったらクラブがあって来られなかったらしい。

「行きたいと泣いていた。クラブやめようかと言っていた」と言うので、大笑い。いや、案外その話はマジかも知れない。

好きなこと、夢中になれることがあるのは、いいことだ。

学校の勉強以上に、自然から学ぶことはいっぱいあると思う。

アメゴは残念ながら釣れなかったが、イダ、ハヤンボ、うなぎなど釣って夕方帰っていった。

seito244.jpg 沈下橋で

9月16日(木)雷雨 かんざし

夜遅く、ゆきおかこのみちゃんから電話があった。

星が岡アートヴィレッジでの個展が終わって、少しほっとした声だった。

中村市からのお客さんもあったそうで、秋の手仕事展には「参加したい」という電話だった。

大丸で一緒に作品展をしたのは、もう7、8年くらい前じゃないかしら。

「ポレポレさんの作品も、変わったでしょうねぇ」と言っていた。

このみちゃんの作品は、大きく変わっていた。室戸のさんごを使ったネックレスや、トルコ石のブレス・・・星が岡でのDMを見たけど、とてもきれいだった。

「このみちゃん、椿の木でつくったかんざしは、もう作ってないの?」と聞いてみた。

私はこのみちゃんの伝説のかんざしが欲しかったのだ。

手漉き和紙のまるみちゃんは、「いろいろなかんざしを使ったけど、このみちゃんの椿の木のかんざしが一番いい」と、いつも言っていることを話した。

「まるみちゃんはカーリーだから止まりやすいけど、キリコさんストレートでしょう?」

「ところがどっこい、私、かんざし一本で平気なの。3秒でアップにできるわ。仕事中も髪の毛がうるさくなったら、鉛筆1本さしてアップにしているから、生徒たちが目を丸くしてるもん」

本当だ。輪ゴムも何もいらない。1本の棒があれば、それだけでかっちりとおだんごが結える。

鉛筆だろうとボールペンだろうとお箸だろうと・・・、なんだって使える。

お箸は一膳で2本あるから、100円ショップなどで買うとおしゃれなかんざしになる。

でも、もちろんちゃんとしたかんざしも大好きで、よくアンティークの店をのぞいたりする。

お気に入りはそんな店で買った高島田用のものと、丸いさんご色のもの。日々、愛用している。

そろそろ手仕事展のDMも作りたいので、このみちゃんに送ってもらうことにした。

写真に撮ったら、真っ先にご紹介しますね。

9月15日(水)晴れ UFO

流星群を見た夜から、UFO目撃のメールが届くたびにドキドキする。

中村市の四万十川下流域で、老若男女じつに大勢の人が目撃しているらしい。

私はまだ一度も見ていないのだが、目撃談は信じている。世の中には不思議なことがいっぱいだもの。

霊が見える子どもにも、今まで3人出会っている。いずれも「他人にはなかなか言えなかった」と打ち明けてくれた。

霊が見えることが、ひどく重荷になって悩んでいた子もいた。

「じゃあ、なんで私に話したの?」となるわけだが、「先生にはオーラが見えるもの」というのが、共通の返事だった。ひぇ〜〜〜、とムンクの叫び顔になったのは言うまでもない。

火の玉を見たことが1回、金縛りにあったことが1回だけある。

これははっきりと自分の五感で体験していることなので、確信がある。

だからUFOも自分の目で見てみたいのだ。1度でいいから、出会ってみたい。

子どもの頃は、自分は空を飛べると信じていた。

夢の中で何度も飛んだ。あまりにもリアルな体感なので、眠っているうちに幽体離脱して飛んだのではないかと、半信半疑だった。

ばかばかしいと笑われるのは承知の上だが、不思議な世界に畏怖の念を持っていたい気がする。

kinoko074.jpg 不思議なキノコ、名前は何だろう?

9月13日(月)雨 隠し剣鬼の爪

ラジオの収録があったので、19日(日)に中村市文化センターで上映される映画、「隠し剣鬼の爪」について紹介した。

午前10時と午後1時30分から映画上映、その間に山田洋次監督のトークが20分ある。

だいたい12時40分くらいからだそうだ。

昨日メイさんにチラシをいただいたので、実行委員会の会長さんに電話をした。すると、私の教育実習の担当教官で元上司だったので、奇遇にびっくり。

山田洋次監督のファンなので、PRさせていただきたいと言うと喜んでOKしてくれた。

とても残念だが、私はその日は仕事で行けない。でも、多くの方に監督の話を聞いてほしいし、新作も見てほしい。

「たそがれ清兵衛」と同じ藤沢周平原作の時代劇で、豪華キャストだ。

まだ見てないのに、ラジオで「きっと新作もこれまで同様、弱い立場の人々をあたたかく描いた映画だと思う」と予想してしまった。

寅さんも浜ちゃんも、「学校」シリーズも、「たそがれ清兵衛」も・・・、社会の下積みで生きる人たちや障害や重荷を背負った人々が、主な登場人物だ。

今度の「隠し剣鬼の爪」でも、突然桜吹雪や印籠をちらつかせるヒーローが中心になるとは思えない。

だからこそ私は、監督のファンなんです。「太陽館」での封切りを待って、見るつもりです。

man472.jpg 道端のあちらこちらにマンジュシャゲ

9月12日(日)雨  無農薬有機栽培

先日初めてお米を買ってくださった人から、感想メールが届いた。

とてもおいしかったので、また買ってくださるということだった。

ご主人が「本当に完全無農薬米?」と疑問を持っているという感想も、とてもよく気持ちが分かった。

どちらかと言えば、私もご主人と同じ気持ちで、世間に出回る「無農薬有機栽培の米や野菜」というのを信用していない。

だって売っている人は作るところを見ていないではないか。お米なんて特に、一見しただけでは無農薬かそうでないか、全然分からない。

だからこそ、食べるものは自分で作りたかったのだ。

1993年から完全無農薬で栽培を始めた時、先輩のお百姓さんたちは口を揃えてみんな言った。

「高知県で無農薬で米なんて作れるもんか!」

でも、今は誰も、1人としてそんなことを言う人はいない。草だらけの田んぼや、収穫の少なさを笑う人はいても・・・。

農薬や化学肥料を使えば、まず買わなければならない。うちはJAから一度も買ったことがなくて、どうやら農薬代をケチっていると思われていたみたい。

「農薬代は多少かかっても、あとでなんぼでも取り返せるから」とアドバイスされて、今も笑い話になっている。

有機のほうがずっと、お金も手間もかかる。籾殻、米糠、鶏糞が、おもにうちで使っている肥料だ。

農薬をまいていたら、周りに飛び散るからすぐ分かる。防護服みたいなのを着て、みんなやっている。ポレポレは一度もそんなことをしたことはない。

彼の言い分は一貫していて、「農薬のことをみんな消毒って言うけど、手についたらすぐに洗ってください、目や口に入ったら病院へと書いてある。消毒じゃなくて、間違いなく毒だよ。僕は田んぼのメダカやドジョウや虫たちを殺したくないから、農薬は使わない」といつも言っている。

かといって、農薬や化学肥料を使っている農家を、批判することは全く無い。

農家だって、見栄えのいい作物じゃないと売れないから、生きていくために売れるものを作って、少しでも効率よく生産しようとしているだけ。生業としていたら、当然そうなる。

うちのお米にはところどころ虫のかじった跡もあるが、そんなのが一つでもあったらお米の検査では階級を落とされる。価値観が全然違うからそうなるのだ。

まがったきゅうりが売れないのも、虫の食った野菜が売れないのも、みんな同じ。

だから私は、百姓を生業にしたいと思ったことは一度もなく、家事のように当たり前に自分の食べるものを育てたいと思っている。

そして、大切な友達や同じような考えの人に喜んで食べてもらえたら、こんなにうれしいことはない。

ine261.jpg 台風で倒れた稲は、一株一株起こしていく、大変な作業だ。

9月11日(土)曇りときどき雨 読書

午後からだけで、12名の来客があった。ほとんどが突然のお客さまで、こんな日も珍しい。

何人かが重なり合った時は、室内にいる人、庭にいる人、それぞれおもてなしもゆっくりおしゃべりもできずに、お帰りになる。

きっと落ち着かなかっただろうと申し訳ないが、「はーと・らいふ村」は個人の住宅なので、何も無いけど許していただきたい。

夜はめったにお客さんが無いので、最近はよく本を読む。

「夜回り先生」に続いて、「ヤンキー先生」の義家先生の本もすごくよかった。

青木和雄さんの「イソップ」は、一気に読み干した。青木さんの本は、「ハートボイス」「ハードル」どれもこれも中学生に絶大な人気をほこる。

枕元には「ワイルド・スワン」。久々に大河小説というか、ずっしりと読みごたえがある。

そう、「風と共に去りぬ」や「沈まぬ太陽」のように・・・。

monoire293.jpg これも注文の物入れ

9月8日(水)晴れ 花の交換

門のスロープのところに、今年初めてのマンジュシャゲが咲いた。

これから岸を赤く彩ってくれる花だ。絵には描きたい花だが、庭に植える気はしない。

庭には今、大好きなホトトギスが咲いている。飾っても、絵に描いてもいい花だ。

どんどん増えて、縄張りを広げてくれるのもうれしい。

ステビアもそろそろ白い花が咲きそうだ。ニラの花も今の季節に咲く、白い花だ。その中に飛び入りで、赤い吾亦紅が花をつけている。わざわざ白の中に入って、引き立ててもらいたがっているみたいに。

紫色のトレニア、からし、セージ、紫ルーシャン・・・みんなこの季節に咲いている。

黄色はおみなえしとダールベルグデージー。ラベンダーピンクはハナトラノオ。

そして、この夏うちに来たばかりの草花火という花は、濃い紅色をしている。読み聞かせボランティアのK先生にいただいたもの。

金曜日には、またK先生とご一緒する。お返しに何か花を差し上げたいが、さて何が無いだろう?

花好き人(びと)と花の交換をする。これもまた楽しからずや。

omi212.jpg おみなえしは2ヶ月も咲いて、もうそろそろ終わり

9月7日(火)暴風雨  種のネタ

奈良、須崎、大阪と、お米の注文が相次いだ。でも、台風で籾摺りに行かれない。

うちは風味をそこなわないために、すべて籾の状態で蔵に保管している。

これは近所の農家では、かなり珍しい。ほとんどが一括して籾をすり、すべて玄米で保存しているようだ。そのほうが手間がかからない。

籾摺りは2通りの方法があって、白米や7分づきや5分づきなら、10キロから自動精米機にかけられる。ところが、なぜか玄米はダメ。

毎回、大方町のN精米店に持っていってお願いしている。全粒粉も同じ。

Nさんとはもう長いお付き合い。ご家族に病気やアトピーの子どもさんがいらっしゃるので、ご自身も栽培をしていて、いろいろ情報も教えてくれる。鉈豆の種をくださったのも、Nさんだった。

そんなわけで、毎回玄米は精米店に持って行くのだけれど、悩みは籾が残ること。

「うちは玄米のお客さまが多いので、籾が入らないようお願いします」とは言うものの、やっぱり残ってしまっていて、ポレポレが拾い出したりすることもある。

前回、須崎市に玄米を送った時も、「籾が残っている・・・」とすごく気にしていた。

「Nさんに再度お願いするしか・・・」と言ったものの、私も気になっていた。

はーと・らいふ村の玄米はダメ、って言われないだろうか?

昨夜、その須崎市の方からメールがあった。開いたポレポレが大声で、「すごい、すごい。やっぱりすごい人だな」と、読みながらしきりに感心していた。

「どれどれ」と横からのぞきこんだ私も、「いい話ね〜」と大喜び。

なんと玄米に混ざっていた籾を、プランターに蒔いたら芽が出て成長し、小さな子どもさんが大喜びしたそうだ。

ポレポレは「秋には麦の種も添えて、送ってあげよう」と言って、返信を書いた。

「そうね。麦は飾っても、ドライにしてもステキだものね」と、名案にまたうれしくなった。

そのメールと同時に、その方から「追伸メール」が届いて、麦の種を欲しい方がいるという。同時に麦の種のことを書いていたのね、不思議びっくり。

土佐清水の方からも頼まれたのだけど、やはり麦の種は今もなかなか入手しにくいようだ。

来年は、種をたくさん残さなければならないなあ。

mugi123.jpg 11月に種まき、翌年6月に刈り取ります。

9月4日(土)くもりのち雨 出会いと感動

世の中にはステキな人がいっぱいいるな、と思う。

出会えたことに感謝したくなる。ステキだなぁ、私も見習いたいなぁ、と感動する。

今日はそんな女性に3人も会えて、幸せな一日だった。3人とも全然タイプは違うけど・・・。

テレビや新聞は「人間はこんなにひどいことをするのか」とショックを受ける、悲惨なニュースを流している。まさに不信と不安の時代。

それだけにうれしくなる出会いは、人を明るく勇気づける。感動が心も人生も変えることがある。

夜、テレビを見ていたら、以前書いたことのある「夜回り先生」こと水谷先生が出ていた。

ビデオを撮っておきたかったと、後悔している。先生と出会えて、生きる勇気をもらった生徒はきっと大勢いるはず。

逆に今、先生は応じ切れなくなって悩んでいるのではないだろうか。

個人の力には限界があるもの、仕方がない。すべての人を救えないことで、辛くならないようにと願っている。

cap256.jpg 注文制作のカップボード

2004年8月の暮らし

8月27日(金)晴れ 台風近づく中で・・・

不気味な大型台風が、じわじわと向かってきている。

通勤路の国道56号線は、波がすぐ近くまで打ち寄せて、しぶきが車にかかってくるほどだった。

そんな中をポレポレがまた私の職場まで、32キロあまり走って来た。

職場から少し過ぎて、海岸を見下ろす小高い丘の上に、運動公園が出来ていた。

私は初めて行ったが、ポレポレはそこを待ち合わせ場所に指定。あずま屋からのロケーション抜群の、なかなかいい公園だ。

先にポレポレが着いていて、グランドを軽く走っていた。

私の車に積んでおいた服に着替え、おやつを食べた。

今日は読み聞かせボランティアのK先生から電話があって、「シフォンケーキを焼いたから、キリコ先生よかったらうちに寄ってもらえない?」とのこと。

K先生は保育所の園長を退職後、300坪のお庭に花をいっぱい育て、ステキな暮らしをされている。

趣味がすごく合い、K先生のファッション、ライフスタイル、子育ての話・・・何もかも共感と刺激を受ける。

凝り性のK先生は、ガーデニングのほか、陶芸、ケーキ、おいしい物の取り寄せなど、なんでも徹底している。

今日も訪問したら早速、ホワイトキルトのベットカバーの制作中を見せてくださった。

焼きたてフワフワのシフォンケーキ、ポレポレとおやつにいただきました。ごちそうさま!

帰りに海を見ると、もう波が堤防を越えて、ドドッーと真っ白に砕け散っている。

すごいエネルギーだ。これを何かに利用できないものかと話しながら帰ってきた。

国道に車を止めて、たくさんの人が海を眺めていた。

umi333.jpg 大方町灘あたりの堤防を越える波

8月25日(水)晴れときどき雷雨 染めの注文

「キリコさん、タペストリーありがとうございます。ミントまでいただいて・・・」

夕方、中村市のエステのオーナー,ジェンヌさんから電話があった。差し上げたのはレモングラスだったんだけど・・・。

ジェンヌさんは宝塚の男役っぽいスラリとした美人で、長年高級ブティックやエステのオーナーをやっている。

私など一番ご縁の無い世界の方だけど、ふとしたことでお店のディスプレイに使うタペストリーを染めて欲しい、との依頼があった。

初めての染めの特注である。例のごとく、断るのが苦手でつい引き受けてしまって、あとあと悩んだ。

あんなに高級なお店に、私の染めなんか合うのかな? ジェンヌさんの好みの色に染められるかな?

ジェンヌさんは最初、商品の入浴剤で染めてほしいと渡された。「こんなにお高いもので!?」

でも、それで試してみたが、麻の布にはほとんど色がつかなかった。

次は、やはり商品のティーバック。うすく紅茶色になったが、貧乏性の私は「タペストリーを3枚も染めると、どれほどのティーバックを必要とするだろう。しかもスーパーの特売の麦茶と違って、エステの商品だから高価なものなのに、もったいない・・・」と気乗りがしなかった。

あれこれ悩んでいるうちに、ジェンヌさんもしびれをきらしたのだろう。ついに、催促の電話がかかってきた。

「キリコさんに任せますから・・・」「あのー、藍でいいですか? 今、庭の藍が採れる時期なんです」というと、「もう秋のディスプレイになりますから、玉葱にしてください」とのこと。

ほっ。玉葱だったら、うちにいっぱいある。麻や綿でも染まりやすい材料だ。

そうと決まったら、すぐに取り掛かれる。一週間玉葱で染め続け、グラデーションのタペストリーにして先日お届けした。

そのお礼と、麻の布があと2枚ほしいという相談の電話だった。よかった。また同じものを染めてと言われても、二度とできないもの・・・。

古布衣の制作をしているミホちゃんは、たくさんの注文を受けるが全部お断りしている、と言っていた。

自分が選んだ布で、ひらめいたデザインで、楽しんで縫い上げた作品を見て、もし気に入ったら買っていただくのがいいと言う。

その気持ちの一端が、私も理解できたような気がする。

ジェンヌさんのお店のタペストリーは、最初で最後の特注作品になることだろう。

まあ、いい経験になった。だって、ポレポレはずっと特注家具作りをしている。完成するまでには、さぞかしあれこれ考えるだろうなと、よく分かった。

仕上がるまでには、何度も何度も私を工房に呼んで、「どう?」「座ってみて」と意見を求める気持ちも、今回の経験でとてもよく理解できた気がする。

some224.jpg 裏庭が私の染めコーナー。右後ろが勝手口、左後ろがキッチンの出窓です。全部木の手作り。

8月24日(火)晴れ ターシャ・テューダー

いちじくが熟れた。そろそろ食べられそうだ。

ブルーベリーの収穫は、もう間もなく終わりになる。ずいぶん長い間、食べ続けたもの。

ピーナッツに黄色い花が咲き、ニラも育ってきた。ピーマンとかぼちゃは、まだしばらく食べ続けられそう。

夏休みの補習もようやく今日で終わり。予定している教育委員会の教室があと2つと、読み聞かせ、人権教育の会が日曜日にあるだけとなった。

図書館に行ったついでに、「パパラギ」と「ターシャ・テューダーの美しきスローライフ」を借りてきた。

ターシャは私のあこがれの人。あんなふうに老いたいと、いつも思う。

本の表紙には、「近道を探そうとしないこと。価値ある良いことは、時間も手間もかかるもの」という言葉が書かれていた。

ほんとうにそう。近道や便利でらくちんな道を求めて、人はどんどん間違ってきた。

先へ先へと急ぐのでなく、自然と同じリズムで自分の時を刻めば、時間はもっと密度の濃い豊かなものになるはずなのに・・・。

それがスローライフ? その言葉を聞いたことがなかった16年前に、私は母校の跡地に「はーと・らいふ村」とネーミングした。

「心を込めて暮らしたい」「暮らしを楽しみたい」・・・そんな願いは、スローライフへの第一歩だったのだろうか。

創造や収穫の喜び、自然や人とふれあう感動、心にわいてくるささやかな幸せが、私にとっての「豊かさ」なのかも知れない。

ポレポレよりも私は、周りの人の価値観にいやでも影響される立場にいる。組織の中で疲れてしまうこともある。

そんな時、バイブルとなるのが「ターシャ・テューダーの本」だ。

ターシャは言う。「一生は短いのよ。やりたいことをおやりなさい・・・」

「もし、私に人生哲学のようなものがあるとすれば、ソローの言葉がいちばんよく代弁しています。夢に向かって自信を持って進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう。まったくそのとおりです。この言葉は、私の人生そのものです。」と。

hasu241.jpg 身の周りには楽しいことがいっぱい

8月22日(日)晴れ さくら公園

ポレポレが土佐清水市のさくら公園で木工教室を頼まれたので、応援に行った。

土佐清水市から足摺岬の方に15分ばかり行く。ジョン万次郎の生誕地からほど近い、海を見下ろすとっても気持ちがいい公園だ。

桜の木に囲まれた丘には、ユニークな木の彫刻がたくさんある。

高知市の山本さん作で、楽しんで彫り上げたんだろうなと思われる作品ばかりだ。

そのほかに、バイオトイレやツリーハウス、貸し農園など、市民みんなで作り上げていこうとしている公園だ。

木工教室は大繁盛で、用意していった材料がすべて無くなり、10名ほどお断りしなくてはならなかった。

ポレポレ1人では、対応が大変だったと思う。

お昼は焼肉食べ放題。桜の木陰に木のテーブルと椅子、おいしいお肉の塊、新鮮な野菜・・・大満足!

午後からは紙飛行機飛ばし大会や、牛乳の早飲み大会などあって、楽しい一日だった。

ワラぞうり作りの名人に、その場で実演してぞうりも作っていただいた。

履いてみると、足裏にやわらかい刺激があって、とっても気持ちがいい。

こういう技術もだんだんと継承する人が少なくなっていると思う。もの作りの楽しみや大切さを受け継いでいきたい。

usu228.jpg 木工教室  usubae238.jpg 肉と格闘

8月15日(日)晴れ 紫蘇ジュース

昼前からお盆のお客さまが見え始め、つぎつぎと入れ替わり立ち代わり来客が続き・・・夕方までに14名!

いつもお供えを届けてくれる親戚の人だけでなく、大阪から帰省した親友が突然来てくれたり、伊丹から帰省した従姉妹がご主人を初めて連れて来てくれたりと、にぎやかな一日だった。

年齢も訪問の期待も異なる人々に、どうやって満足していただけばよいかと、心をくだく。

昼食はブシュカンの酢をたっぷり使った巻き寿司を3種類作り、デザートはサイダーを隠し味にしたフルーツポンチにした。

この日のために、たくさん作っておいた紫蘇ジュースも好評だった。

レシピ、紹介しますね。氷を入れたグラスに注いで、召し上がってください。

花粉症にも効果的な、健康飲料ですよ〜。

<材料>赤紫蘇の葉200g グラニュー糖600g 酢1カップ

1、赤紫蘇の葉を洗っておく。

2、ステンレスかホーローの鍋で水6カップを沸かし、1を入れて強火で煮る。煮立ったら中火に して、さらに20分煮て、 火からおろす。

3、ガーゼなどで漉す。(ザルは金のものは避け、竹製で)

4、3にグラニュー糖、酢を入れて、強火にかける。煮立ったらアクを取りながら、約20分煮る。

 そのまま冷ます。

5、保存ビンに入れて、冷蔵庫へ。

8月12日(木)晴れ ペルセウス座流星群

お誘いメールをいただき、海を見下ろす小高い丘の上での「流星を見る会」に行ってきた。

ポレポレは例のごとく「走っていく」といい、22キロランで到着。私は奈々ちゃんを誘って、車でポレポレを追い抜いて行った。

四方を見渡せる丘の上、広い夜空に満天の星、最高の星を見る場所があった。

海の上には北斗七星や北極星が輝き、天の川がおおきく横たわっているのが見える。

その上、高倍率の大きな天体望遠鏡やら広角双眼鏡をたくさん用意してくださっていて、まるで宇宙船から見る星のようだった。「すごーーい!」を連発、それしか言葉が無い。

「2600万光年の星」とか、「6000年前の光」とか、つぎつぎに先生が見せてくださった。

はるか縄文のかなたに発した光を、今ながめているのだと思うと、不思議な気分になる。

「カンムリ座」「カミノケ座」など、初めて聞く星々の宝石のような美しさ。(月並みな表現になってしまうが・・)

やがて天体ショーが始まり、「あっ、流れたー!」。

あんなに大きく長く天空を横切る流れ星を見たのは、初めてだ。

願い事をしようと思っても、流れている時は星に魅せられてしまい、つぶやくのを忘れる。

それにしてもたくさんの3脚に望遠鏡、寝転んで眺めるマットに蚊取り線香まで準備して、天文博士のように星の説明をしてくださった先生には、ただただ感謝しかない。

馬荷も星の美しさでは自慢できる場所だと思っていたが、空の広さではあの丘にかなわない。

最高の場所を教えていただいたので、またときどき星を眺めに行きたいと思う。

8月11日(水)晴れ チーちゃんの机

お母さんのオリジナルデザインによる、チーちゃんの机が完成。ポレポレがお届けした。

チーちゃんは保育所に行っていて留守だったそうだが、帰宅してすぐお礼の電話をかけてきてくれた。

「ポレポレさんに机を作ってもらった、チーです。」から始まって、きちんと作ってもらったお礼を自分の言葉で伝えてくれたのには感激した。

ああ、お母さんがとてもいい育て方をしているんだなぁ・・・としみじみ思う。

チーちゃんはまだ5歳だが、自分の机がどのように時間をかけて出来上がっていったか、途中でお母さんもポレポレも一生懸命いい机にしようと、「あれがいいかな、これがいいかな」と相談していた姿も、全部心にしっかり焼き付けたことだろう。

「チーちゃんだけの机だから、これからいっぱいお勉強できるわね」と言ったら、

「うん!」と元気な声が返ってきた。

ポレポレが帰って来るとすぐに、チーちゃんからお礼の電話があった話をした。

お母さんが用意してくださっていたお金はきちんとお包み用の封筒に包んであり、筆でお礼の言葉が書いてあった。

その上、メールでチーちゃんの反応をお知らせくださり、読みながら「これはもう作家冥利に尽きるだろうなぁ。これ以上の喜びはないだろうなぁ。」と感動した。

チーちゃんは机を見たとたんに「わぁー」と喜び、じわじわ近づいて「すべすべで気持ちいいー」となで、鼻を近づけて「いい匂い」と桧の香りをかぎ、顔を寄せて目を閉じて五感全部で机を味わっていたそうだ。

ポレポレはどれほど小さな作品でも、最後に自分の焼印を押す。

生きている限り、責任持って作品の修理をさせてもらいます、という気持ちで押すのだろう。

チーちゃんは机の下のめだたないところに押した焼印も発見し、「あったーー!!」と叫んだそうだ。

目に見えるようだった。

チーちゃんはどんどん成長する。机もあめ色になり、さらにツヤが出てピカピカになり、キズなどの歴史を刻み、使うほどにいい味になっていくだろう。それが無垢のホンモノの木の良さだ。

机に向かっているチーちゃんを想像しただけで、幸せな気持ちにつつまれた。

余談だが、チーちゃんは私たちのことを「ポレポレさん」「キリコさん」と呼んでくれる。

それもまたうれしいことの一つ。すごく歳は離れているけれど、人間対人間としていい関係を築きたくなる。

tika296.jpg 右手前の広くなった部分が、座ってみるとすごく機能的な机

8月10日(火)晴れ よさこい祭り

ポレポレが高知市へ写真撮影に行くというので、私も一緒に付いて行った。

高知市は3日間、祭り一色に彩られる。

第51回のよさこい祭り、いまや全国に飛び火して、どこのお祭りか分からなくなってしまった感がある。北海道をはじめ、県外チームもいっぱい増えた。

その変わり目は、伝統的な踊りから路上ディスコ調の踊りに変化した頃からだろう。

圧倒的に若者が多くなり、よさこいパワー爆発といった感じで、エネルギッシュに華麗に踊り舞う祭りになった。

よさこいに魅せられ、それが生きがいになっている人も、大勢いるそうだ。

見ていて私は、こんなに全国的に広がったのは、もしかしたら閉塞した社会への不満をはらすのに、一役かっているのが祭りかも知れないという気がした。

今日はよさこい以上に大事な買い物もあって、ポレポレのウルトラウェアと靴を探そうということになっていた。

高知市を通り抜け、空港に向かって走っていくと、県内最大のスポーツ用品店がある。

さすがに何でもそろっていて、メッシュシャツと普通のシャツ、アンダー付きのランパン、シューズ・・・全部気に入ったものがあって、「軽い、まるで着てないみたいだ」と感動していた。

ウェアやシューズががんばるわけではないが、やはり気持ちよく走れる準備はとても重要。

さっそく明日からそれで練習して、体になじませるにちがいない。

yosa001.jpg よさこいの夏

8月7日(土)晴れ 川遊び

稲刈りのあとトレーニングもかねて、2人と2匹で四万十川の支流に泳ぎに行ってきた。

川原も広く、水量もたっぷりで水も澄んでいる。おまけに飛び込みにいい場所が何箇所かある。

流れが速いところで上流に向かって、力いっぱい泳ぐ。

少しも進まないが、ちょっと気を抜くと後退してしまうので、いいトレーニングになる。

モクとハナは半分水につかって、駆け回って遊ぶ。泳がそうとするが、すぐ逃げる。

ポレポレは何度か飛び込み、私がカメラを構えた。

デジカメはシャッターチャンスが難しいが、なんとか捉えられたのでアップしますね。

hiro193.jpg 飛び込み

8月5日(木)晴れ コシヒカリの稲刈り

ようやく晴れて、コシヒカリの稲刈りをした。

照りつける陽射しも、毎日降り続いた雨のあとだけに、うれしいくらいだ。

汗びっしょりかいて、お水をごくごく飲み、2枚の田んぼを刈った。

除草剤を使っていない田んぼは、稲よりも草丈のほうが伸び、黄金色と草色が混ざり合っているという珍しい光景だ。

たぶん集落の人たちはあきれかえって眺めていたと思うが、ポレポレはまったく意に介していない。

今年もトンボやバッタやカエルがぴょんびょん、メダカも元気に泳ぎまわっている。

生産性や経済効率を考えなければ、百姓はなかなか気持ちがいい仕事だ。

少なくとも、人間らしい営みにたずさわっていると、やっていて実感する。

無農薬有機で育てた新米を、お届けできる日も間近になった。

kome094.jpg

8月2日(月)雨 レモングラス

台風一過という言葉は、激しい風雨のあとでうそのようにカラリと晴れた時にこそふさわしい。

今回の台風10号は、去ったあとも豪雨と雷がひどかった。みなさま大丈夫でしたか?

花盛りだったサルスベリやアメリカデイゴは、その花がぐっしょりと重くたわみ、見るもあわれな状態になっている。

逆に花が咲いていないハーブは元気で、中でも夏のハーブであるレモングラスは、台風もどこ吹く風だ。

一見するとカヤそっくりだが、レモンと同じ成分シトラールを多量に含み、ハーブティーにしても、冷水に入れて飲んでも、香りがとてもさわやかだ。

もちろん、トムヤンクンをはじめエスニック料理には欠かせない。

ハーブティーは大きく二分すると、カモミールやラベンダーに代表されるリラックス系と、レモングラスやミント、ローズマリーに代表されるリフレッシュ系がある。

レモングラスは疲れを取り除き、元気でシャキッとしてくれる。ノンカロリーだし、何杯おかわりしても胃に負担がない。

また貧血に効果があることでも有名で、私は古代米とレモングラスですっかり貧血を改善した。

これ、ホントの話。ひどい時はキッチンでクラクラッと倒れて、ポレポレが焦って助け起こすほどだったのが、今では笑い話になっている。

deigo203.jpg アメリカデイゴ、小さな青い花はチコリ

2004年7月の暮らし

7月30日(金) わいわい作文教室

甘かった・・・と反省してももう遅い。

「らくらく作文教室」というネーミングとは裏腹に、1年生から6年生まで25人の小学生を一人で相手することは、「わいわい作文教室」だと思い知った。

4年前から私は、毎年夏休みを利用して、小学生対象の作文教室を企画している。

もとはと言えば4年前、高知県に3校だけ「県立中学校」ができることになり、その選考試験が作文だと発表された年からだった。

6年生の保護者から依頼があり、入試作文の手ほどきを引き受けたのがスタートだった。

1期生は全員合格し、今3年生になった。2年生、1年生も、全員合格。しかし、受講生は多い時で7人程度で、それこそ「らくらく」でやってきたのだった。

今年も教育委員会の企画で、7月と8月に1回ずつ「らくらく作文教室」をすることになった。

「夏休みにまで作文書く子は、まあ3人くらいかも知れませんけど・・・」

とからから笑って定員を設けなかったら、なにがどうなったのか25名。

予定していた研修室に入れそうもなく、和室で「寺子屋」風景よろしくやることにした。

今朝10時からだったので、30分ほど前に会場の総合センターに行くと、駐車場にはもう、1人の女の子の姿が。

「作文に来たの?」と声をかけるとこっくりしたので、「いらっしゃい」と連れて入った。

やがて、来るわ来るわ。部屋いっぱいになって、わいわいわい。

1年生に分かるようにと、ひらがなで黒板に私の名前を書いて覚えてもらい、その横に上級生用に漢字で名前を書いた。

「わぁ〜! すごい!」と喜ぶので、「?!」。「ひらがなに全部漢字がある!」と驚いて感心してくれている。

私の本名をご存知の方は、納得ですよね。まいった。そんなことまでいちいち歓声をあげてくれるのか。

小学生に普段接することがないので、新鮮そのもの。かわいくて、楽しい半日だったが、へとへとにくたびれてしまった。

あっちからこっちから「ハイハイ!」。カタカナを聞く子やら、漢字を聞く子やら、漫画であれば1コマに左右ダブってあたふたしている動きを入れるところだ。

1年生の女の子は、びとっとくっついて「OOちゃんねぇ」とお話したいことがいっぱい。

途中でのどが渇く子、おしっこに行きたくなる子、虫捕りの作文を書くために、虫の本を持ってきて説明してくれる子・・・。用意していったデジカメを、取り出すどころではなかった。

書いた作文は全部家に持ち帰って、土日に添削している。

8月にもう一度清書があるが、それまでに個別にあたる日を急きょとることになるだろう。

いっぺんに生徒になった25人、みんなかわいくてしかたない。

kodomo086.jpg 子どもは感性のかたまり

7月29日(木) 100キロレポート

しばさんにも頼まれていたし、実際に走ってみたかったので、ポレポレとウルトラマラソン100キロコースを車で走った。

スタート地点から10キロごとに確認していく。

10キロは竹屋敷中学校あたりまで。小さな田舎道がくねくねと続く、里山風景だ。

やがて山道にさしかかり、16キロくらいから坂道になる。山登りだ。

この峠越えが、まちがいなく前半の難所になると思う。かなりきつそうだ。

20キロ地点は、この坂の途中だ。22キロで峠になる。そこから十和村になる。

下り坂は楽かと思えばそうでもなさそうで、小石一つで捻挫したりしたら、もうそこでアウトになる。

30キロ地点は、十和村野の川の杉林の中だ。このあたりから平坦になってくる。

32キロくらいで、ようやく人家が見えてくる。応援してくれる人も出てくるかも。

35キロで初めて右下に四万十川が見える。これから四万十川沿いのコースがずっと続く。

40キロ地点は、昭和大橋を過ぎて「大保木」の標識があるところだった。

でも、こいのぼり公園の60キロの部のスタート地点は、そこからまだ3キロ先だ。

この差は何だろう? 車のメーターが正確ではないのか? はたまた103キロ走るのか? それとも60キロの部が、実際は57キロなのか?

こいのぼり公園からは、しばさんが去年実際に走った道なので、レポートは省略。

100キロコースは、35キロまでの山道をいかに乗り切るかが、勝負になると思った。

100キロ走るなんて、やっぱり私には想像を絶する。

それも知らずに、去年は85キロ地点くらいで応援していた。どんな思いで85キロも走りぬいてきたランナーたちかも分からずに、「がんばってー!」などと声をかけていた自分が急に恥ずかしくなった。

応援する前に、100キロを自分で確かめておくと、人間の持つ力に畏敬の念がわく。

しばさんとポレポレ、この秋にはいよいよ100キロマラソン挑戦!

hasi008.jpg 50キロ地点の沈下橋

7月27日(火)講演会

今夜は7時から宿毛市で講演会があり、5時過ぎに家を出た。

ポレポレが走って行くという。車のメーターに注意しながら、10キロごとに場所をメモして走った。会場までは40キロあった。

8時30分に終わって、ロビーをきょろきょろ見回したが、ポレポレはまだ来ていない。

駐車場の車の中を見ると、着替えもそのままだ。

「わぁー、まだ走っている途中なんだ」急いで来た道を引き返した。

ちょうどその時、ポレポレは宿毛市内で公衆電話を探し回っていたみたいだ。

書店の中に入っているうちに、私とすれ違ってしまった。

だいぶ走って「どこかで倒れているのでは?」と胸騒ぎがしてきた時、会に来てくださっていたKさんから携帯にかかってきた。

「キリコさん、白い帽子の人が走っていましたよ。ご主人では?」

また会場に向かってUターンし、やっと走っているポレポレに追いついた。

携帯につながらなかったと、プンプン。疲れと公衆電話がなかなか無いので、イラだっていたようだった。

宿毛でお世話になったUさんから、「終わったらどこかでお茶を・・・」と電話をいただいていたが、もうご挨拶だけして帰ることに。

Uさんは路上まで出て、待ってくれていた。

9時も過ぎていたが、お出かけ用におしゃれして立っていて、申し訳なかった。

お土産に手作りの佃煮を用意してくれていて、ポレポレに手渡してくれた。

帰り道、「ここまでが20キロ」「ここが10キロ地点」と、説明しながら車を走らせた。

30〜40キロでもこんなに遠いのに、100キロなんて・・・。

なんだかこっちまで気になってきて、「今度ウルトラコースを車で走ってみようよ」と話している。

aka452.jpg 夕方の赤鉄橋

7月25日(日)晴れ 於母家で

須崎や窪川のお母さんたちと、「於母家」で会った。

初めての人も多かったが、私はメールや手紙の交換をしている人たちだったので、会うのがとても楽しみだった。

本当にパワーのあるお母さんたち! 今日、あいにく参加ができなかったお母さんに、少し分けてあげたい気がした。

いろいろな話を聞いたが、「人は乗り越えて生きていける力を持っている」と強く感じた。

親もまた、ひきこもったり、病気になるほど苦しんだりするかもしれないが、なにもかもムダではなく必要な時間だということ。

そこから何を学び、これからどう生きるかということなのだろう。

みなさん、いろいろ文章を書き、本や冊子にまとめていらっしゃる方たちだったので、お土産をたくさんいただいて帰ってきた。

ゆっくり読ませていただこうと思う。

あるお母さんが、みんなに違った言葉の壁掛けをプレゼントしてくださった。

私のには「生きるというコトは、成長するコト」と書かれていた。

いかん、いかん、ちっとも成長のない私を反省。

駐車場に出て、Sさんが「キリコさんとはまだ3回しか会っていないのに、もう何回も会った気がする」とおっしゃった。

えーー!? うそ、まだ3回なの? 私はもう何年も前から知っていて、何十回も会っている気がする。

そういう人間関係というのも、不思議だけれどおもしろいですね。

garasu.jpg 窪川のギャラリーから、吹きガラスの器を買ってきた。ケヤキの皿はポレポレ作

7月21日(水)晴れ  夜回り先生

ポレポレが図書館から借りてきてくれた本、「夜回り先生」はとてもおもしろかった。

台所にいる私に、大声で読んで聞かせてくれるだけのことはある。一晩で読み終えて、今日学校図書館にも注文した。

「夜回り先生」の著者、水谷修先生は、横浜の夜間高校の現職教師である。

ホームページも開設しているので、今日さっそく行ってみたが、残念ながら20日からの42日間の夏休みは、全国に講演に行かれるそうで、一時閉鎖中だった。

高知にもいらっしゃるらしい。いつなんだろう? メールしてみようと思う。

水谷先生は、最後の章でこう書いている。

《子どもに嘘をつかずに生きようとするほど、子どもの側について生きようとするほど、私は大人の社会から排除されていく》

この一文だけで、水谷先生を信頼するに足ると直感した。ポレポレが読み上げてくれたのも、ここだった。

それは、子どもたちがいかに生きにくい社会かの証明のようなものだ。

子どもや高齢者や障害者が生きにくい社会は、決していい社会ではない。

たとえ排除されてもいい。私は子どもたちの生きにくさを、代弁する大人でありたい。

ken141.jpg 教え子たちと(結婚式は着物で出席が多い)

7月18日(日)晴れ 学校祭

暑くて長い1日が、あと10分ほどで終わる。

朝からずっと働きっ放しで、夜9時20分頃に疲れ果てて職員室の自席についた。

室内の気温はその時間になってもまだ32度。昼間の運動場は、いったい何度まで昇っていたのだろう。

運動場にテントを立て、机や椅子を並べ、それぞれのプロジェクトの販売が開始したのが、夕方の5時30分。

おかげさまですべて完売した。売り上げや募金などの収入は、アムダを通じて世界中の子どもたちの医療に役立ててもらうことになっている。

飽食の日本では想像もつかないが、今も3秒に一人の子どもが栄養不良などで亡くなっている。

自分たちに何ができるだろう。できるだけお金をかけないで、捕って来たり、手作りしたり、育てたり、リサイクルしたり、サービスしたり・・・そうして得たお金を、ワクチンなどの代金に役立ててもらおう。

私が心に残った店は、マッサージだった。

高齢の方が気持ち良さそうに、孫のような中学生にもんでもらうシーンは、ほほえましかった。

maturi193.jpg

7月12日(月)晴れ  今日の花

今週だけで学校は夏休みに入る。

成績付けでただでさえ忙しい時期に、週末には学校のお祭りがあって、準備におおわらわ。

今年で4回目だそうだが、18日の夕方5時30分から校庭で、生徒たちがさまざまな店を出したり、ステージでの出し物がある。

店というのが、よくある「たこ焼き」「お好み焼き」「かき氷」「焼き鳥」「焼きとうもろこし」「カレー」などのほかに、「ザリガニ屋」「カメ屋」「うなぎ屋」「クワガタ・カブトムシ屋」などがあるのだ。

それも自分たちで捕りに行くのだから、もう大変。

そのほかにも「みんげい屋」「花屋」「マッサージ」「リサイクル」「お化け屋敷」・・・いろいろある。

「キリコさん、1年生のフラワープロジェクトの担当お願いします」と言うので、ホイホイと引き受けた。

ところがどっこい、生徒たちは花の名前を全然知らないのに驚いてしまった。

校舎前の花壇で毎日見ているはずの、ホウセンカも松葉ボタンも知らない。知ってる花は、バラとチューリップとパンジーとひまわりとコスモスくらいなもの。

花屋が花の名前を知らなくては、話にならない。

少しずつでも花に関心を持ってもらおうと、職員室の入り口に「今日の花」コーナーを作った。

うちから花を持っていって花瓶に飾り、説明のカードを添えている。

たとえば写真は「おみなえし」と「やはずがや」だが、「今日の花はおみなえしです。秋の七草として有名ですね。あとの6つ、言えますか? 萩、おばな、桔梗・・・」というカードを添えるのだ。

先生たちも見てくれているようで、「おみなえしって、女郎花って書くんですよね」とか「チコリって、確か食べれません?」と話題になっている。

さて、明日はバーべインを持っていくとしよう。線香花火みたいで、夏祭りの時期にはピッタリの花なんです。

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7月9日(金)晴れ  15才

仕事から帰ってすぐ、山田洋次監督の「学校W・15才」を見に行ってきた。

映画で見るのは2度目、テレビでも一度見たことがある。「学校T」と並んで、大好きな映画だ。

何度見ても感動する。山田洋次監督のメッセージを、ぴったりの俳優さんたちがじっくりと伝えてくれる。

「一人前の人間になるには、ありのままの自分を好きになることが第一歩だ」というセリフが心に残った。

自尊感情が希薄だった少年は、2週間の旅の途中でいろいろな人に会い、別れ、自分を取り戻す。

屋久島まで縄文杉に会いに冒険をしたように、学校という冒険に挑戦しようと登校しだしたところで映画は終わる。

人生はずーと、冒険の旅なのかもしれない。

予期せぬ出来事も待ち受けている。不幸に見えた出来事が幸せだったり、幸せに見えた出来事が不幸につながったりもする。

現象だけを見て、判断しないようにしよう。

ささやかな日々を味わい、楽しみ感動する心を忘れないようにしよう。

今日は15歳のA子と一緒に見ることが出来て、本当によかった・・・

7月7日(水)晴れ  スイカ9.3kg!

猛暑が続く。いよいよ冷えたスイカがおいしい季節だ。

庭のスイカを2個収穫して、大きい方を量ってみたら、9.3kgあった。

地這いキュウリも収穫できるようになった。見落とすとすぐ大きくなっていて驚く。

かぼちゃは5日のポレポレの誕生日に、初収穫して「スパイシーご飯」に入れた。

「スパイシーご飯」は夏バテ予防にぴったりのレシピ。

オイスターソースをベースに、いろいろなスパイスをふんだんに入れて作る。

材料は4人前で、牛ハラミ肉200g、かぼちゃ50g、しめじ1パック、いんげん50g、ピーマン1個。

ソースは、オイスターソース30g、醤油3cc、おろしニンニクたっぷり、酒10cc、砂糖10g、白コショウ、ブラックペッパー、ごま油少々。

お肉は塩・コショウで味付けして、片栗粉をまぶし、軽く炒める。

野菜は一口大に切り、下ゆでしてお肉とともに炒め、ソースをからめる。

熱々のご飯の上に乗せ、ブラックベッバーなどスパイスをたっぷり削りかけて、ふーふー言いながら食べるのがおいしい。

うちでは「スパイシーご飯」だけでなく、パスタにもサラダにもオムレツにも・・・とにかくよく使うのがオーストラリア土産のビン入りスパイス。

ポレポレのの両親が春にパースに旅行に行ってた時、いろいろな調味料をお土産に買ってきてくれたのだが、中でもガリガリ削りながら振りかけるタイプのハーブやスパイスは、とっても重宝している。(写真の左から2つ目)

あれれ、タイトルはスイカだったのに、すっかり内容が料理になってしまった。ま、いっかー。

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7月4日(日)曇り時々激しい雨  走れポレポレ

台風の影響で、朝から風が吹く。

午前中、3名の女性が「お庭見せてください」と来たが、昨日私が草刈り機であちこち虎刈り状態に刈っていて、申し訳ない。

「台風で倒れて歩きにくくなったので、刈ったんです・・・」と言い訳した。

やはり、コンフリーの花を珍しがって、名を聞かれた。ペニーロイヤルミントも咲いていて、花のつき方がかわいいと喜んでいた。

ベランダに干してある梅干を見て、「もみました? 干す時もむといいんですよ」と教えてくださった。

庭の栃の木やほうの木も一目で知っていたし、自然な暮らしを好んでいる人たちなのかも知れない。

食べられるのかな? と高砂ユリの根を掘り出してベランダに置いていたら、かじってみた人がいてびっくりした。

明日はポレポレの誕生日なのだが、二人とも仕事なので、ゆっくり食事できる今日出かけることにした。

ポレポレは中村市の「平和な湯」まで14km走り、私が車で追いかける。温泉で落ち合って汗を流し、お昼を食べる・・・という計画だ。

ポレポレが出発して間もなく、車軸を流すような激しい雨になった。風も強い。

急いで後を追い、10kmの所で追い抜いて距離を教えると、「50分だ」と言う。まだまだ走れそうだ。

全身すぶぬれで強風に向かって走っているポレポレの姿に、ふと太宰治の「走れメロス」を思い出す。

「走れポレポレ」だ。どうもゴロが悪いな。

「平和な湯」に行って、足湯につかって待っていた。そばのパチンコ屋から出できて、足をつけているおばさんと世間話。これから競馬に行くのだと言う。

へえ、世の中にはいろんな時間の過ごし方をしている人がいて、おもしろい。

新しく出来た温泉「平和な湯」は二人とも初めてで、きょろきょろ。

日曜日だが12時だったから、わりとすいていてゆっくり入れた。

ここでも土佐清水から来たという女性とおしゃべり。私は塩も持っていなかったけど、彼女が「半分使って」と分けてくれて、塩サウナで背中に2回も塗ってくれた。

これが最高に気持ちいい! 塩のザラザラ感と、やさしく背中に塗ってくれる感触が絶妙。

彼女は何度も来ているようで、そういえば塩サウナの前にシェイプアップバスに入った時も、横でジェットに当たりながら腕たてふせみたいなことやっている人がいて、「慣れているなぁ」と思ったけどあの人だったんだ。

「先輩」にいろいろ教えてもらって、水風呂、遠赤外線サウナ、露天風呂・・・とりあえず全部まわって出た。

脱衣所でもまた彼女と並んで化粧。裸で出会った人が、洋服を着た姿は妙に不思議だった。

私の特技は「すぐ眠る」のほかに「すぐ人と友達になる」がある。

おかげで男湯から出たポレポレは待ちくたびれて、休憩室の畳に寝転がってテレビを見ていた。

それからレストラン「湯房」に移って、食事を楽しんだ。

500円のお風呂代は「安いよね」と二人でうなずきあった「平和な湯」、また行きたいと思う。

siba125.jpg 特別出演、走るしばさん

7月3日(土)晴れ  梅干

うだるような猛暑だった。

朝から「待ってました」とばかりに、ベランダに梅干を干した。

浸けておいた容器を開けると、甘酸っぱいフルーティーな香りが立ちこめた。

大きな竹のザルに、1個1個並べていく。リビングから眺めると、塩がキラキラ光ってきれいだ。

3日間干すのだけど、明日は夕方から雨になるみたい。

ゴキブリ対策の「ホウ酸ダンゴ」も作らなければと気になっていたので、今年もおいしく作り上げた。

なにしろ自家製全粒粉を使って、自家製玉葱にお砂糖を入れて、牛乳で耳たぶの柔らかさに練り上げたご馳走だもの、ゴキブリもイチコロだ。

ホウ酸250gに全粒粉1カップ、玉葱のすりおろし大匙1、お砂糖も大匙1・・・これで2軒分にあたる。

今朝、庭に出てみると、珍しくコンフリーの花が咲いているのを発見。

葉はシップ薬として役立つハーブだが、花は何に効くのだろう。さっそく調べてみなくちゃ。

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7月1日(木)晴れ スズキ1号

昨夜遅く、ポレポレがスズキを釣って帰った。「6月中に釣れてよかったよ」と言って。

50cmと、今まで釣った中で最小だった。でも、味はいい。

今日、洗いとムニエルとアラをお汁にして食べた。お汁はもちろんニラを入れる。

私は最近食欲が無くて、朝晩カスピ海ヨーグルトばかり食べていたので、久々のご馳走だ。

ヨーグルトは職場にも持っていって、給食のあとでみんなで食べている。

ブルーベリーソースを作って持って行ったり、はちみつで食べたり、意外なところではカルピスともよく合う。

もう少ししたらブラックベリーが熟れるので、それもジャムにして持っていこうと思う。

職場で私は「ヘルシー仲間」を増やしている。A先生、C先生、T先生、E先生・・・

おもしろかったのは、障害児学級の担任になってから初めて学校で野菜を作るようになったというE先生。

「私、えんどう豆はキヌサヤが大きくなったものだと思ってたんです。いくら待っても大きくならなくて・・・」

大笑いだった。今日、E先生に「ピーナツ掘るのって楽しいですよ」と、栽培をおすすめした。

buru012.jpg ブルーベリーの収穫はまだまだ続く・・・

E-mail : polepole@chive.ocn.ne.jp